暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2028話
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信じて戦いに参加していたが。……これが、愛の力という奴なのだろう。
 ともあれ、そんな忙しい……影時間関係ではなく、勉強的な意味で忙しい日々を送っているチドリだけに、こうして帰る途中に買い食いをするというのは、非常に嬉しいのだろう。
 特に焼き芋というのは、秋になればこれ! といった料理の1つだ。
 焼き芋か。炎獣とかを使えば、結構簡単に作れたりするか?
 でもな、焼き芋が美味くなるのは、石焼き芋……つまり、石の持つ遠赤外線効果? とかいうのが理由だと、ちょっと前にTVで見た覚えがある。
 ああ、でも落ち葉とかを焼いて作る焼き芋とかも有名なのを考えれば、普通に炎獣で焼いてもどうにかなるのか?
 そんな風に考えつつ、商店街を通っていく。

「ああ、俺は今日の夕食の材料を買っていかないといけないから、スーパーに寄っていくけど……どうする?」
「あ、じゃあさ。私が今日はアクセルの夕食を作ってあげようか? 確か、前にそんな話をした事があったわよね?」

 ゆかりのその言葉に、少しだけ不安を感じる。
 いや、ゆかりも寮で食事の出ない時とかは自炊とかをしている筈なので、料理が出来ないって訳じゃないと思うんだが……それでも、もしかしたらと、そう思ってしまうのは、俺の気のせいか?
 だが、恋人の手料理を食べるというのは、高校生にとっては間違いなく幸運なイベントの筈だ。
 そうである以上、ここでそれを見逃す手はないだろう。
 ……最悪、俺の場合は不味くても身体に害はない。
 ただ、不味いと感じるだけなのを考えれば、そこまで問題はない。……とてもではないが、進んでやりたいとは思わないが。
 勿論、ゆかりが実は料理を作るのが上手いという可能性も否定は出来ないが。

「そうだな、じゃあ頼む。今日はどんな食事になるのか、楽しみにさせて貰うよ」
「ふふっ、そうね。楽しみにしているといいわ。……それで、チドリはどうする?」
「料理……順平も喜ぶ?」
「え? チドリも料理を作るって事? うーん、今まで料理をした事は?」

 尋ねるゆかりに、チドリは首を横に振るだけだ。
 まぁ、今までのチドリの生活を考えれば、料理をするような事はなかっただろう。
 食事の類も、それこそコンビニ弁当とかそういうのが多かったんだろうし。

「うーん……そうなると、凝った料理をどうこうするのは、ちょっと難しいわね。じゃあ、簡単な料理でもしてみるとか? カレーとかなら、ルーを使えばそんなに難しくはないだろうし」

 そんな訳で、俺達は3人揃って行きつけのスーパーに寄るのだった。
 ちなみに俺は、適当に食料やコロマル用にドッグフードを買っておく。
 新鮮な野菜とか総菜の類を買った俺を見てゆかりが若干不機嫌そうになっていたが、別にこれはゆかりの料理の腕を信
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