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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第2話 妖精の尻尾へようこそ
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今一瞬救われたような顔をしたのは、何故だろうか…?




そういえば、マグノリアの中で歩いていると街の人々がマカロフさんに挨拶する中オレのことについても質問されていたが、その質問の中に「孫」という単語があった。おそらくマカロフさんは孫持ちの爺さんになるだろう。ならば森で自分をあやしたのは孫での経験によることだ。お爺ちゃんパワーをああも自然と発揮できるとは、この男。もしや孫好きだな?

「さて…今戻ったぞ―――――ッ!!」

ギルドの大きな扉を開けたその時にマカロフは大きな声でギルドの中に居るであろうメンバーたちに「ただいま」の部分に入るであろう挨拶をかました。いきなり大声を上げてくれたおかげでオレはビクッとなってしまった。いきなり大声を上げるとか大丈夫かアンタの身体は。

「おい!マスターが戻ってきたぞ!!」
「遅かったじゃねえかマスターッ!今みんな飲み始めているぞ!」
「また変な店に入っていたんじゃないの?マスターったらスケベなところとかあるから」
「いや、それならマスターの横に居るガキはなんだ?ラクサスと同い年か上のガキのようだが…」
「てかあのガキ…尻尾生えていねえか?」

次から次へと騒がしくなる。室内では酒でも飲んでいるのか顔が真っ赤な男性がいれば平気な顔で飲み続けているワイルド系な男もいる。
他にも個性的な人たちが居たりして、その人達を見てまた驚愕になるオレだ。
そんな人たちの中からマカロフさんの隣にいるオレを見ては疑問の声を上げる。

当然だ。自分たちのマスターが見知らぬ子供を連れてきたら疑問に思うのは普通だろう。特に尻尾がその部類に入るはず…てかマグノリアの街の人達はオレの尻尾をガン見するやつ結構居たなぁ…。 いや、オレも尻尾の生えている子供を見たらガン見するから気持ちは分かる。けどガン見はやめてほしい。軽く羞恥で腰に巻いてしまうから。
…巻いたらなんかデジャヴ感が湧いてしまったがな。

「この子供はマグノリア周辺の森の中に居った(おった)。森の中で1人でいるのは危険なのと、この子は記憶がないということで連れて帰ってきたところじゃ」

マカロフさんがギルドの人たちを面々と眺めながら語る。

そう、オレが記憶喪失なのを森に抜ける前に説明した。最初は「親は居ないのか」と聞かれたから記憶がないと返したことで自然と連れてきてくれた。まぁ、記憶がなくてもここに連れて少し此処に居てから『評議員』って所に連れてくれようとしたが。記憶がないってことを伝えるとまず一員としてここに連れて紹介してからその『評議員』へ連れてくれるらしい。


「だがよマスター。そいつどう見たって『サイヤ人』にしか見えねえぜ?大丈夫かよ。そいつが何もしねえって保証あんのか?」

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