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獣篇V
14 敏感さはたまに役に立つ。
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で、沸かしておいたお湯で洗い、乾燥機にかけた。これも一応小さかった自前のものを大きくして使っているだけである。電気の問題は、魔法でどうにかなるので、心配はいらない。魔法とは、つくづく便利なものである。

乾燥機に掛けている間、残ったお湯を水筒に詰め、小さな冷蔵庫に入れた。

新しくお湯を沸かす間に、使った道具たちをまとめてバッグの中にしまった。

さっきおっぽり出していた着物の手入れに戻った。汚れがないかを確認してから、再度ハンガーや衣桁(いこう)にかけて小さな扇風機を出してかけた。朝になったら乾いているだろう。

全てが小さいサイズになっているお布団を取り出し、適度に大きくする呪文をかけてから、布団を敷き直した。シーツも同様である。

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