猫娘と職場体験編
NO.032 ヒーローネーム考案
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
吹が、
「それじゃまんまな気もするけど『ケット・シー』なんてどうかしら、出久ちゃん?」
「猫の妖精ね! 可愛いわね」
瀬呂が、
「『ヴェールシャット』なんてどうだ?」
「まんまフランス語で緑猫ね。単純だけど味がありそうね」
峰田が小声で、
「…………タマモキャット(ボソッ」
「峰田君……欲望に忠実なのはどうかと思うわよ?」
「いいじゃねーか!? 緑谷に巫女服とかメイド服とか裸エプロンとか着せたいじゃん!?」
「うわー……最低……」
と、女子の批判を買っていた。
気を取り直して耳郎が、
「御利益的な意味で『フォーチュンキャット』なんてどうかな?」
「幸運な猫ね……よく招き猫とかにも使われるからいいと思うわ」
その他にも、『万徳猫』や『デクロウ』、『サクセサー』、『フォーリナー』などと意見が上がっていった。
だが、出久はまだいまいち決め手に欠けていると感じていて悩んでいた。
そこに轟が挙手をして、
「猫又を和風にして『出雲』なんてどうだ? 名前に緑谷の名前も入っているからいいと思うんだが……」
「出雲……猫又ヒーロー、出雲……うん! いいと思うよ轟君!」
出久はその響きがやけに気に入ったようで笑みを浮かべていた。
そんな出久の笑顔を見て轟は薄い笑みを浮かべながら、
「それならよかった……」
と、言葉を零した。
それで一同は『轟に持ってかれたかー』という感じであった。
こうして出久のヒーロー名は猫又ヒーロー『出雲』に決定した。
場所は変わって職員室。
「あれ? 今頃になって新たに緑谷さんに応募が来ていますよ?」
「なに? 誰ですか?」
オールマイトがその応募してきた人の名前を見て、
「こ、この人は!?」
と、怯え声を上げていたのであった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ