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【完結】猫娘と化した緑谷出久
猫娘と職場体験編
NO.032 ヒーローネーム考案
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吹が、

「それじゃまんまな気もするけど『ケット・シー』なんてどうかしら、出久ちゃん?」
「猫の妖精ね! 可愛いわね」


瀬呂が、

「『ヴェールシャット』なんてどうだ?」
「まんまフランス語で緑猫ね。単純だけど味がありそうね」


峰田が小声で、

「…………タマモキャット(ボソッ」
「峰田君……欲望に忠実なのはどうかと思うわよ?」
「いいじゃねーか!? 緑谷に巫女服とかメイド服とか裸エプロンとか着せたいじゃん!?」
「うわー……最低……」

と、女子の批判を買っていた。
気を取り直して耳郎が、

「御利益的な意味で『フォーチュンキャット』なんてどうかな?」
「幸運な猫ね……よく招き猫とかにも使われるからいいと思うわ」

その他にも、『万徳猫』や『デクロウ』、『サクセサー』、『フォーリナー』などと意見が上がっていった。
だが、出久はまだいまいち決め手に欠けていると感じていて悩んでいた。
そこに轟が挙手をして、

「猫又を和風にして『出雲』なんてどうだ? 名前に緑谷の名前も入っているからいいと思うんだが……」
「出雲……猫又ヒーロー、出雲……うん! いいと思うよ轟君!」

出久はその響きがやけに気に入ったようで笑みを浮かべていた。
そんな出久の笑顔を見て轟は薄い笑みを浮かべながら、

「それならよかった……」

と、言葉を零した。
それで一同は『轟に持ってかれたかー』という感じであった。
こうして出久のヒーロー名は猫又ヒーロー『出雲』に決定した。







場所は変わって職員室。

「あれ? 今頃になって新たに緑谷さんに応募が来ていますよ?」
「なに? 誰ですか?」

オールマイトがその応募してきた人の名前を見て、

「こ、この人は!?」

と、怯え声を上げていたのであった。



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