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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
決戦!バラン星域会戦 その3
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談を楽しむ。
 まだ手が震えているのは、星1つをまるごと消し去った命の重みを感じているからだろう。

「こちら側の戦略的勝利だろうが、問題もあったというやつだな。
 ガミラス艦隊は打撃を受けた上に、ガミラス本国との連絡線を寸断された。
 ワープ網の構築にはかなりの時間がかかるだろう」

 真田志郎が俺のぼやきに突っ込み、その後を古代守が引き継ぐ。

「むしろ、この後大変なのはボラー連邦だろうな。
 勝ち戦があわや敗北に追い込まれたんだ。
 内部はかなり揉めるだろうな。
 お前ら、それも狙っただろう?」

「わかる?」

 古代守の言葉に叢雲が薄く笑う。
 バルコム提督が戦死した時点で指揮系統の混乱が起き、その指揮に一時的に従っていた俺たち連合艦隊が戦果をあげたのだ。
 ドメル艦隊と戦うと息巻いていたボラー第三・第五艦隊は、逃げ出したい第二・第四艦隊に引きずられた上に俺たちが戦果をあげた上で撤退に動いたので、ついに撤退に同意した。
 ガミラスと争いつつもかつての銀河の覇者として拡張路線を取っていたボラー連邦はその内部でかなり揉めるだろう。

「だけど良かったのですか?
 ここでガミラスを完全に叩いた方が良かったのでは?」

 新見薫の疑問に俺はわざと笑顔を作る。
 なお、俺たちは殿を志願しており、ボラー艦隊が次々とワープして消えてゆくのがモニターに映っていた。

「戦闘には勝てただろうな。
 だが、戦争は続く。
 ガミラス相手にどこかで戦争を終わらせないといけないんだ。
 そのためにも、完全に勝利してガミラスの敵対心を煽るのは悪手さ」

 俺の質問に東雲愛歌が気づく。
 そんな切り札と言ったら一つしかなく、それを利用する為に彼女が動かす船が作られているという事を。
 だから俺はその一言を彼女に告げた。

「そうさ。
 ガミラスの掲げるイスカンダル主義の元であるイスカンダルの王女、ユリーシャ・イスカンダルさ。
 彼女こそこの戦争を終らせる鍵になるだろうよ」
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