暁 〜小説投稿サイト〜
蒼穹のカンヘル
十九枚目
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言いたい事は全て朱乃が言いましたし…篝とヴァーリは何かありますか?」

なにか?特に無いかな…

するとヴァーリが父さん達に言った。

「バラキエルさんはお姉ちゃんに謝った方がいいと思う…
もちろん、アザゼルも…」

「あぁ、わかっ…」

「今はダメですよ?」

「む…そ、そうか…」

うーん、確かに今は聞く耳持たないだろうな…

「篝、ヴァーリちゃん、朱乃を見てきてください」

「ん、わかった…ヴァーリ、いくぞ」

「うん」

俺とヴァーリは居間を出て、姉さんの部屋に向かった。

途中、奴との戦闘で壊れた所もあった。

「ヴァーリ、気をつけろよ」

「うん…」

そして、姉さんの部屋に着いた。

コンコンコン…

「姉さん、入っていい?」

……返事がない

「姉さん?」

おかしい、姉さんの気配が無い…

「姉さん!」

俺はドアを開けた…



しかし



そこに



姉さんは



居なかった。

『篝へ、少し頭を冷やしたいので外に出ます。
暗くなる前には帰ります』

そんな置き手紙が机にあり、窓が開け放たれていた…

「ヴァーリ!母さん達に伝えろ!」

「わかった!」




俺は窓から飛び出した…

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