十九枚目
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は深いな…
「はぁ…ったく…堕天使総督と幹部が子供の言葉でここまで沈むのかよ…」
三大勢力って大丈夫なのか?
天使は知らんが堕天使と悪魔のトップはあんまりアテにならんと言うか…
「ヴァーリ…どうする?」
「どうしよう?」
色々説明とかしたかったんだけど…
「はぁ…しょうがないですね…」
母さんがおもむろに立ち上がった…
「すぅ…はぁ…」
何故か深呼吸…
そして一枚の札を取りだし…
「起きなさい!」
パシィン!パシィン!
「「ぎゃぁ!?」」
えぇ…
母さんが握り締めた札から光の鞭が伸びていた。
「母さん…ナニソレ?」
「霊力の鞭です…朱乃にも仕込みました」
母さん!?
「ほら、二人共、篝が起きましたよ」
「あ、あぁ…」
「う…うむ…」
二人がノロノロと動き出した。
「篝、今回の件、すまなかった!」
おぉう…
「やめてよ…っていうか…それ…不味くないの?」
堕天使総督の土下座…
ていうか…
「父さんまで土下座しないでよ…父親に土下座されてどう反応したらいいのさ…」
取り敢えず…
「何があったか説明するから顔あげてよ」
二人はゆっくりと顔を上げた。
「篝、ヴァーリちゃん、ここに座りなさい」
母さんに言われて俺とヴァーリは座布団の上に座った。
良く見ると父さんとアザゼルには座布団が無い…
母さんェ…
「じゃぁ、はなすよ?
事の始まりは姫島本家が攻めてきた事。
それはジュスヘルに習ったクー・リ・アンセで撃退した。
けどそこにリリンが乱入してきて俺が応戦。
リリンを追ってサーゼクスルシファー、セラフォルーレヴィアタンが参戦。
形勢不良と見たリリンが撤退。
こんな所かな?」
母さんの命に関しては、何故か言うのが躊躇われた…なぜだろうか…
俺はその為に生きてきたのに…
そう思っていると母さんが言った。
「そして、リリンに一度奪われた私の命を取り戻したのは篝です」
「「!?」」
父さんとアザゼルは驚いた顔をした。
「あのね、篝が龍になったのは朱璃さんを助けたからなの」
確かにそうだ、だけど…
「父さん、母さん、俺は後悔してないよ。
母さんを護れたんだ。
それで…それだけでいいじゃないか」
「そうか…篝…!朱璃…!本当に済まなかった!」
父さんは膝の上で拳を握っていた。
その拳は震えていた。
「朱璃さん…あんまりバラキエルを責めないでください…
こんな時にコイツに仕事を押し付けた俺が悪いんです…」
アザゼルはとても申し訳無さそうに母さんに言った。
「私の
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