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蒼穹のカンヘル
十八枚目
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魔方陣が現れた。

俺がよく知る感じがした。

魔でも聖でもなく…光。

その魔方陣から現れたのは父さんとアザゼルだった。

二人は半壊した家に驚くが直ぐ様こっちに向かって来た。

「無事か!朱璃!朱乃!篝!ヴァーリ!」

あぁ…父さん達が来てくれた。

「父さん……」

安堵感で力が抜けそうになった。

「篝!?その姿は!?」

はは…やっぱり驚くよね…

「おれ…まもったよ…母さんとヴァーリと姉さんを…まもったんだ」

視界が揺れた。

「あ……れ?」

崩れ落ちる俺を、父さんが抱き止めた。

「よくやった!よく…家族を護った!」

だめだよ…父さん…いま…おれにさわったら…けがするよ…

心ではそんな事を思ったが、父さんの言葉には応えたかった。

「うん…まもったよ…」

そして俺は意識を失った。

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