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蒼穹のカンヘル
十七枚目
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ラフォルーはプルプル震えていた。

「いいじゃん!可愛いんだから!」

とセラフォルーが叫んだ。

弄ってみるか?上手く行けば空気を握れるかも…

「さっき子供っぽい口調でとか言われたからそれでいくけどさ…
『ねーねー!おねーちゃん!なんで大人なのにそんなはずかしい格好してるのー?』
これで満足か?」

「恥ずかしくないもん!ミルキーだもん!」

と言って泣き出した。

うわぁ…魔王少女のガチ泣きだ…

「あっはっはっはっは!セラ!一本取られたな!」

ああ、くそ…話がそれた…

「サーゼクスルシファー」

「なにかね少年?」

「何故にこのような場所へきた?」

「ふむ……その答えは君が思っている通りだ」

「リゼヴィムを追ってきたと?」

「ああ、ここ数ヶ月リリンに不審な動きがあった…」

そしてリゼヴィムを追っていたらここへたどり着いたと…

「こちらに来た理由は理解した。
しかし…これからどうする気だ?」

カンヘルを向けながら問う

「安心して欲しい、我々は君達と戦うつもりはない。
直ぐにでも冥界へ帰るつもりだ」

俺達…堕天使と開戦の為ではないらしい。

「わかった…では直ちに帰れ」

まぁ…彼等が…原作通りならば大人しく帰るだろう…

「少年」

「なんだサーゼクスルシファー?」

「年上には敬語を使おうね?」

サーゼクスから、莫大なプレッシャーが放たれた。

なんてプレッシャーだ!さっきのリゼヴィムの比じゃねぇ!

だが…膝を折る訳にはいかねぇな!

「ハッ!敵対勢力のトップに敬語を使う程大人じゃないんでな!」

「ふむ……今のを耐えたか。
気に入ったよ少年。
あと、君は十分大人だと思うがね…
しかしやはり君にそんな口調は似合わない。
さっきセラが言ったように気を抜くといい」

うるせぇな…

「『うわー魔王が堕天使の子供を脅してるー!
くりむぞんさたん(笑)って子持ちだったよなー!
そうやってしつけるのかなー?
うわー魔王って大人げないなー(棒)』」

「ぐはぁ!?」

嫌味を込めた俺の言葉にサーゼクスは崩れ落ちた。

「「……………」」

弱っ!?魔王弱っ!?セラフォルーといいサーゼクスといい弱すぎじゃね!?

近くに落ちていた木の棒を拾う。

つんつん…

「返事がない…ただの屍のようだ」

「少年…ドラクエの骸骨扱いはやめてくれないかい?」

あ、生きてた。

てか冥界にドラクエあんの?

「いや…御約束じゃん?
ていうかさっきの障壁とか殺気とか嘘見たいに凹んでるけどさ。
なに?自爆すんの好きなの?マゾなの?」

「………………………
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