十六枚目
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ん」
俺は姉さんにそう言い残し。
今一度リゼヴィムと相対する。
「うひゃひゃひゃひゃひゃ!感動のシーンですねぇー!僕ちゃん感動して涙が出そうだよーん!」
「おい…リゼヴィム」
「なにかなー?僕ぅ?」
六枚の翼を筒にし魔力を包む。
「アクセル…失せろ」
圧縮、強化した力を解放する。
弾けた力に圧され…
「ぐぼぁ!」
リゼヴィムの土手っ腹に拳を叩き込む。
「あ…がぁ…!お…ま…え…なぜ…神器を…」
「リゼヴィム!お前は神器無効化を信頼しすぎだ…なっ!」
今度はもう一方の手で抜き手を放った。
肉が裂ける感触…
鎧のような腕がリゼヴィムの胸を貫いた。
グチュリ…と奴の心臓を握り潰す。
「あ…ぐ…あ"あ"あ"!」
次の瞬時、リゼヴィムから莫大な魔力が放出された。
「ぐぅ!」
それに弾き飛ばされたが、なんとか空中で体勢を立て直した。
ごくり…
何かを飲み込む音がした…
「やっぱり…フェニックスの涙は効くな…」
「チッ…何本持ってやがんだ…」
リゼヴィムの胸の傷がどんどん塞がっていく。
「こっちは肉体を差し出したってのに…」
『あの小瓶の中身が何であろうと、喪われた命は戻せんぞ』
わかってるっつーの…
「やってくれたなこのガキィィィィィ!」
リゼヴィムは滅茶苦茶に魔力弾をばらまき始めた。
マズイ!
母さん達とリゼヴィムの直線上に入り、ウォールを展開する。
リゼヴィムの攻撃は数十秒に達した…何て魔力量だ…これが最上級悪魔…
「はぁはぁ…死ね!」
リゼヴィムはどこかから取り出したロングソードを構え突っ込んで来た。
「アポート!」
右手に、カンヘルが召喚される。
ガキィィィィン!!
激しい音と共にロングソードとカンヘルが激突した。
「お前…体を龍に差し出しやがったな…!」
「ああ…お前をぶっ飛ばためになぁ!」
鍔迫り合いの中、俺は雷光を呼び出した。
ピッシャァァァン!
「チッ…!」
リゼヴィムは舌打ちをして後退した。
「喰らえ!リゼヴィム!」
俺は先と同じ…聖水の氷の粒を作り出しリゼヴィムに放った。
リゼヴィムは避けるがそれを追うように聖氷弾をばらまき続ける。
「あぁ…もう…うざってぇんだよ!」
リゼヴィムが巨大な魔方陣を展開した。
クー・リ・アンセよりも巨大な陣だ。
辺りから、魔力が陣に集まっていった。
陣はだんだんとその輝きを増していき…
「消し飛んじゃいな!」
リゼヴィムの言葉と共に太陽よりも眩しい光が放たれた。
その威力はここら一体を
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