ペルソナ3
2027話
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に見えたのだから。
もっとも、それを見ていた俺としては、別にあのディープキスで進化したのではなく、母親との一件が強く影響しているんだと思うが。
「ペルソナ!」
その言葉と共に、ゆかりは召喚器を頭部に当てて引き金を引く。
ペルソナの召喚という行為自体は、特に驚くような事ではない。
そもそも、俺以外のここにいる全員がペルソナ使いなのだから。
だが……召喚されたペルソナを見た瞬間、その場にいる全員が驚愕の表情を浮かべた。
それこそ、コロマルまでもが驚いた様子を見せているのだから、それを考えれば、どれ程皆が驚いているのかが分かるだろう。
多分ゆかりのペルソナを初めて見るチドリですら驚いていたのは……ああ、タカヤの指示でこっちの戦闘の様子とかを確認してたのか?
ともあれ、いつもであれば牛の頭蓋骨に乗ったイオという……この場にいる者の中で最強のペルソナが召喚される筈なのに、召喚されたのは胴体から上だけを持つペルソナ、イシス。
これで、驚くなという方が無理だろう。
「……これは……? 一体何故このような事に?」
そんな中で、真っ先に我に返ったようにして呟いたのは、やはり当然のように美鶴だった。
「岳羽のペルソナはイオだった筈だ。それは私も知っている。それなのに、これは……」
「イオ……じゃなくて、今はイシスというらしいぞ」
「……イシス?」
「ああ。ゆかりが元々持っていたイオというペルソナが、進化してイシスになった……と考えれば、分かりやすいと思う」
進化という言葉に、美鶴は少し不思議そうな表情でイシスを見て、口を開く。
「その、これは本当に進化なのか? 正直なところ、イオの方が迫力があったように思うのだが」
美鶴のその言葉に、他の者達も頷く。
まぁ、それは否定出来ない事実だしな。
少なくても、こうして見る限りでは俺もイオの方が迫力があるだけに、強そうに思えるし。
「美鶴の言いたい事も分かるが、進化した形なのは間違いない。もっとも、今までのような戦い方が出来なくなったから、戦い方は色々と考える必要はあるだろうが」
その辺りは、これから模索していく事になる筈だ。
「ともあれ、こうしてゆかりのペルソナが進化した以上、お前達のペルソナも進化するという可能性は否定出来ない。それは覚えておいた方がいい」
「進化、か」
小さく呟いたのは有里だったが……多分、有里の場合はペルソナが進化したりといったことはないと思うぞ?
そもそも、有里の場合はペルソナチェンジという破格の能力を持っている。
そうである以上、1つ2つのペルソナが進化しても、特に意味はない筈だし。
そうなると、もしかして有里が呟いたのは、実は羨ましかったからなのか?
「それで、
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