ペルソナ3
2027話
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て一緒に戦う仲間だと、そう判断したのだろう。
もっとも、S.E.E.Sと俺達は同盟関係……と表現するのが相応しい関係ではあるが、それは歴とした別の組織であるという事も示している。
そういう意味で考えると、チドリと俺達の間にはそこまで深い信頼関係は必要ないともいえる。
いや、勿論信頼関係があった方がいいのは間違いないので、ゆかりがチドリと友好的に接するのは、俺に取っても大歓迎なのだが。
「ちょっ、待ってくれよゆかりッチ! 相手が大変って、どういう事だよ!」
ゆかりの言葉を聞いた順平が不満を口にするが、それを聞いたゆかりは冷静に、口を開く。
「何? 言ってもいいの? 言っても構わないなら、それこそ幾らでも詳細に、今まで順平が何をやらかしてきたのかを説明するけど? そうね、まず最初に……」
「あああああああああああああああっ! ちょっと待った! ごめん、俺が悪かった。だからそれは勘弁してくれゆかりッチ!」
ゆかりが何を言うよりも前に、順平が大騒ぎして止める。
俺が知ってる限りだと、順平の中で一番恥ずかしいのは……やっぱり、俺に対する嫉妬から反発していた事だろうな。
うん、正直俺から見ても、それは恥ずかしいと思える。
しかもそれを解決したのが、ハイレグアーマー。
……順平の件を言えば、それは即ち自然とハイレグアーマーの話題になると思うんだが、その辺り本人はどう思ってるんだろうな?
ともあれ、意外な事にゆかりとチドリの相性が悪くないというのは悪くない話だと思う。
勿論、相性が良好という訳ではないのだろうが、相性が悪くない事だけでも十分だろう。
そうしてゆかりとチドリが少し話をしているのを眺めていると、美鶴が俺に話し掛けてくる。
「それで? そちらからも何か報告があるという話だったが?」
「ん? ああ。……ゆかり」
そう呼ぶと、ゆかりはチドリとの話を中断し、こちらに近づいてくる。
「何?」
「あの件、皆に見せるんだろ?」
「あー……うん。そう言えばそうだったわね。チドリの件があったから、すっかり忘れてたわ」
そう言えば、といった様子で呟くゆかり。
そんな俺達の声が聞こえたのだろう。エントランスでそれぞれ好きな行動を取っていた他の面々が、こちらに視線を向けてくる。
「さて、どうやら全員の注目も集まったみたいだし……そろそろいいんじゃないか?」
「そうね。……少し恥ずかしいけど」
その恥ずかしいというのは、ペルソナが進化したのを見せるのが恥ずかしいのか、それとも何が原因でペルソナが進化したのかを思い出すのが恥ずかしいのか。
……多分、後者だろうな。
何しろ、俺とキスを……それも触れるだけではなく、舌と舌を絡ませるディープなキスをして進化したよう
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