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とあるの世界で何をするのか
第五十一話  特別講習・午前
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ないけど」

 確かにムーちゃんの言いたいことは分からなくもないし、俺自身がその辺のことについて説明やら指導やらすることは出来ないが、そこはこれから月詠先生と黄泉川先生にしっかりと叩き込まれることになるだろう。

「それが分からないと結局はレベル上がらないのよ」

「けど、その為の特別講習なんじゃない」

 まこちんの呟きに俺が答える。

「あ……そうなのかな?」

「多分そうだよ」

 急に顔を上げて聞いてきた佐天さんにも答える。月詠先生にも黄泉川先生にも能力開発関係は丸投げになってしまうが、やる気の無い生徒を教えるよりもやる気のある生徒を教える方が教え甲斐があるのでは無いだろうか。あ、黄泉川先生は問題児の方が好きだったか。





 教員用出入り口で急遽用意されたと思われる下駄箱で上履きに履き替えると、順路の看板に従って進み教室へと入る。アニメでは受講者の人数もそれほど多くなかったと記憶しているのだが、既にアニメの時よりも多い人数が教室の中に居た。

 人数が多いこともあって教室の後方の席は既に埋まっており、俺は最前列の窓際へと座る。すると佐天さんが俺の隣に座り、佐天さんの後ろにアケミさんとまこちんが座り、俺の後ろにはムーちゃんが座った。ちなみに、俺と同じ窓際の列の一番後ろの席には重福さんが座っている。

「神代さんが先に行くから後ろの席取られるかと思ったのに、私が後ろ来ても良かったの?」

「うん、教壇から見ると最前列の一番端が視界の一番外側に来るからね。後、教壇の位置が高い場合なんかは教壇の目の前とかも意外と盲点だったりするんだよ」

「へー、そうなんだー」

 ムーちゃんから声を掛けられて俺は答える。皆、後ろの方に行きたがるようだが、意外と後ろの方が教壇からは見え易いのである。

「それにしても、本当に色んな学校から集められたんだねー」

「そうみたいだねー」

 アケミさんとまこちんが教室内を見回しながらそんな会話をしている時に、教室の扉が開けられた。

「何だ、皆シケた面してやがんな」

「やっぱだりぃっす、帰りましょうぜ、姉御」

「あぁ? ここまで来てつべこべ言ってんじゃねえよ!」

「お……落ち着いて下さい、姉御」

 アニメでは御坂さんが変電所を壊した時に戦っていた不良グループが到着したようだ。一応、この世界でも御坂さんは変電所を壊しているので、その時には恐らくアニメと同じように対戦をしたのだろう。

「あれ、高校生だよね?」

「多分そうだね。あ、女性や子供は目を合わせちゃ駄目だよ。飛びかかってくる可能性があるからね」

「それは猿回しの猿でしょ」

 ムーちゃんが柵川組だけに分かるようこそこそ話すので、俺もこそこそ答える。そ
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