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とあるの世界で何をするのか
第五十一話  特別講習・午前
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だ分からない」

「作品が違うっ!」

 上条さんの通う学校の名前は未だに分かってないので続けて呟くと、佐天さんはツッコミを入れてくる。というか、作品が違うというツッコミを入れられるのは、佐天さんも『鱈国』と『吾輩は狸である』の冒頭を知っているということである。

「いや、特に意味は無いけどね。何となくかな」

「何となくって……。それにしても、神代さんも……なの?」

 俺が答えると佐天さんは聞きにくそうに聞いてきた。特別講習の通知には特にレベルアッパー使用者云々といった記述は無かったのだが、夏休みを目前にしたこの時期に休日を利用して特別講習を行うとなれば何となく予想は付くのだろう。

「うん。学校と色々掛け合った時には既に決まってたんだって」

「あー、そうなんだ」

 佐天さんは俺が学校でレベルアッパー使用に関して色々とやり合っていたことを知っているので、俺の答えにも納得の表情で頷いてくれた。

「るいこー!」

「アケミ、ムーちゃん、まこちん」

「これで柵川中チームは全員揃ったねー」

 後ろからムーちゃんに声を掛けられ、一緒に来ていた他の二人も含めて佐天さんが三人の名前を呼ぶ。俺は気配を感じて分かっていたのでのんびりと声を掛ける。

「何なのよこの長い階段はーっ」

「皆体力無いなぁ」

「神代さんは男でしょうが!」

 まこちんがしゃがみ込んで文句を言っているので、俺が正直な感想を言うとムーちゃんに半ギレされた。俺が姫羅の状態だと普通に女子みたいな扱いをしてくるし、たまに本当は男であることを忘れてたりするくせに、こういう時にはちゃんと男子扱いするんだなと思ってしまう。

「確かに女子の方が体力的な面では男子に劣るかも知れないけど、この階段ぐらいでへばってるとか体力なさ過ぎでしょうが……。それ以前にウチもこの姿だと体力は女子だけどね」

『そうなの!?』

 俺の説明に佐天さんも含めた四人が驚く。まあ、体力とか筋力的な面で言えば姫羅の状態でも恐らく同年代男子の平均よりは上になっていると思うが、騎龍と姫羅では設定がそれぞれ別になっているので間違ってはいないのである。

「まー、元々陸上やってたし、女子になっても女子の中ではそこそこ体力がある方だと思ってるけどねー」

 以前、土御門さんと話し合った俺の設定に従って話をする。とは言っても陸上をやっていたという部分だけなのだが、小学校の卒業式前にこの学園都市に来た理由として、運動中の怪我で卒業まで入院しなければならないほどだったので先に学園都市に来て治療したという設定になっているのである。

「神代さんは元々が異常だからねー」

「それは何気に酷いんじゃない?」

「能力とは全く関係なく気配が読めるとか、漫画
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