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少年は魔人になるようです
第118話 準備が整うようです
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Side ネギ

「で、出来た……!」


言われるがままやったら、あれ程試していた、武装魔法を兵装化する事に成功できた。

ただ魔法として撃つのとは段違いの攻撃力が右腕に宿っている、不思議な感じだ。雷化して

いるのに、右腕だけが別の雷に置き換わっているような感覚。


「ふん、思い切れば簡単に出来る所がまた可愛くねぇ。」

「自分でやらせたのに!?」


口をひん曲げた愁磨さんに非難されながらも、僕は次の魔法を、いや、これが成功すれば

戦いが再開されるであろう事を考慮し、言われた"天剣"ではなく、それ以上の『武器』を

用意しにかかる。しかも、愁磨さんに奪われた"神殺し"よりも強くないとダメだ。

そうなれば、僕に出来る最強を惜しがってはいられない!


来れ(アデアット)、"彩る水の十姿"!右腕『飛翔する火鳥(ブレイブ・ハード)』、『救世主の聖天(アートロポス・ヴェチェクニクタ)』・融合!

左腕『奈落の業火(インケンディウム・ゲヘナエ)』『終焉の咆哮(ラグナード・アルドノア)』・結合!

『光弾』・『暴君』統合!"終焉『炎槍光雨(ニブルヘイム) 固定』"!!」
ガキッ!


全部で十ある内、六つを呼び出す。そのうちの四つは"終焉『炎槍光雨(ニブルヘイム)』"の為。

以前であったらここに"神殺し"を追加していたけれど、右腕が耐えられるこの状況なら――!


「"破砕解放『千の雷(キーリプル・アストラペー)』"!!」

「は――?」


残りの内一つ、『千の雷』をそのまま放つと、本気で困惑した愁磨さんが見えた。

でも、この魔法は一人でやるには一回撃たなきゃいけないし、その後も難しい。

僕はすぐさま最後の一つを前方に投げ、砕く。


「"破砕解放『世界樹の経典』"!!」


開戦時、エーリアスさんが使った増幅魔法。大樹の中を雷が奔り、放出される瞬間―――


「"『万の神雷(デ・ミラルース・トルゥデオ) 固定』……ッ!"」


普段ならば耐えられない出力の『固定』も、術式武装状態の右腕なら可能だった。

そして用意した、単体でも最強と自負する魔法を融合する。

しかし、当然ながら。僕が開発した術式"結合・融合・統合"は、限定的な魔法同士を

合わせる物のため、二つの魔法はぶつかり合う。でも僕はその答えを持っている。

そう、目の前の人の手に!!


「"遅延解放『轟き渡る雷の神槍(グングナール)』 術式破螺合"!!」
ギュルルルッ!

雷系最強の武装魔法に、最大最強の魔法二つを砕きながら巻きつけて行く。

これにより、強度は落ちてしまう
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