第118話 準備が整うようです
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なお悪い。
「これじゃ苛めもいい所だな……って、今更か。」
「『ああ、これだけ寄って集って今更だな。そら、相手をしてやれ。』」
「くっ…!ああぁあああああああああ!!」
ドウッ!
都合何度目になるか。『雷天双壮』状態になったネギが管理者二人に向け『魔法の射手』を
降らせるが、障壁で弾かれるどころか、ツェラメルに術式をインターセプトされ、全て
ネギに向けられる。
しかしネギも弾雨を避け、今度は愁磨に肉薄し、装填した魔法を解放する。
「ふぅ……『敵弾徴収』。」
ギュルッ――!
「なっ――?」
魔法を押し込もうとした瞬間、術式兵装が全て掻き消えた。それだけではない、遅延して
いた魔法も全てだ。
対『闇の魔法』用の魔法、『敵弾吸収陣』の上位技術。
『触れている魔法』をそのまま己が物とする術式で、これを使えるなら『闇の魔法』を
習得せずに術式兵装を使える。
・・・のだが、そもそも術式兵装状態=上位精霊に触れるのが稀な上、様々な観点から
無駄としか言えない術式を開発・実用するのは愁磨しかいない。
そして、魔力が尽きたネギは膝を付く。
「散々手間を取らせてくれたな。だがこれで―――終わりだ。」
呆然と立ち尽くすネギに、槍が振るわれた。
Side out
Side 愁磨
通常状態へ戻ったネギを見下ろす。
援軍に次ぐ援軍で何とか誤魔化して来たが、今度こそはあいつ等しか残っていない。
さあ―――――
キキィン!
「自分が主役だと思っているのか?遅れて登場するにも限度があるだろう、ナギ。」
「はん、テメーこそ何人の息子ボコってくれてんだ。限度があんだろ。」
「それ以前に、私達の鬱憤を晴らさせて貰わないとね。」
「『酷い母親もいたものだ、エルザ・ファミリア・エル・プレミロディオル。』」
演者はこれで、あと一人だ。
Side out
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