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少年は魔人になるようです
第118話 準備が整うようです
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、攻撃の最中に攻撃を跳ね返すなどと言う巫山

戯た事を簡単にやってのけたのにも関わらず、不平不満をのたまう愁磨に心の中で舌打ち

する。


「まぁ普通に殺すか。」
ゴォッ!!
「う、わぁあああああああ!!」


続き、愁磨の猛攻が始まった。

『天逆鉾』の一撃目を受けたが最後、"雷を操る"能力で押さえられ、更に"大地創造"により

氷属性部分も縫い付けられた。

素早く武器を手放しはしたが、肝心の術式武装も雷属性のネギは『天逆鉾』は掠る事すら

許されず、大きく避けた所を『大神宣言』で抉られる。

数秒と持たず術式武装は剥がされ、生身になったネギは土の上に倒れる。


「が、かは……!」

「全くしぶとさだけは呆れる程だ。だがもう生身、グングニルでおわ……ん?」


素に戻った事で、今まで一体化していた物がネギの懐から転がり落ちる。


「それは、世界樹の……!?何故お前がそんな物を持っている!?」


それは、ネギが拳闘大会の時にアリカから"秘密兵器"と証され渡された枝。

何故アリカが渡した事を愁磨が知らないのか。何故そんなに驚く事があるのか。

普段ならば疑念が湧く所だろうが、生死の境を彷徨うネギはそんな余裕もなく、愁磨が

驚いたと言う事だけで、無意識に体を動かす。

半死半生とは思えない素早さで拾い上げると、地面に振り下ろす。


カンッ
「小賢しい事をしてくれたが、これで―――」


いくら驚いていたとは言え、注視していた愁磨が見逃すはずもなく、払われた枝は弧を

描いて飛ぶ。これでと安心したその時―――

サクッ

と、まるで、枝が地面に刺さったような音がした。

まさかそんな、理不尽があるものかとそちらを見ると。


「へっへっへ、してやったぜアーカード!!」

「…………………………………………………………………………。」


白いオコジョ妖精・・・カモミール・アルベールが、いた。

あまりの馬鹿馬鹿しさに、最早絶句し棒立ちになるしかなかった。

何故ここにいるのか?幾らネギとて、この最終決戦の場に連れてはこないだろう。来ても

役に立ちようがないし、死ぬだけなのは分かる筈だ。

いや、現に役に立ってしまったし、そんな事は重要ではない。問題なのは、『この地に

集まっている魔力を吸い上げ急速に成長している』と言うただ一点。

世界樹一本をまともに成長させるだけの魔力が急に枯渇してしまえば、計画どころか魔法

世界の存続すら危うくなる。

咄嗟に世界樹に手を付き直接魔力を送り込む事で、『場』からの魔力供給を食い止める。

あっという間に宮殿の中層部から上層部に届く程の大樹と
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