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少年は魔人になるようです
第118話 準備が整うようです
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けれど、三つ又の槍が完成する。後はこれを武装状態の

右腕で掌握する事で、『右腕に術式兵装として』取り込む事が出来る。


「"『武装掌握 右腕兵装『翼を穿つ雷』"ッッ!!」
ヒュゴゥッ!!
「……ふむ。」


今の僕に出来る―――いや、絶対魔法すら討てる最強の魔法を見て、頷いただけ。

・・・これはどっちだ?この程度と見られているのか?それとも感嘆してくれているのか。

ともあれ、後は―――!!


「行きまっとぉ!!」
ボッ!
「口を出すのは詠唱する時だけにしておけ。余裕か?」

「そう言う愁磨さんが意外と余裕ありませんね!?」


先手を打とうとしたら、無造作に槍が突き出され、辛くも避けて反撃に出る。


「はぁああああああっ!!」
ガンギンギンギンガッ ギンギンギンギンギンギンッッ!!
「頂点までは行けずともそれだけの鍛錬の結果。武器の扱いは及第点。速度は比類する者も

おらず、今となっては突貫も破壊も魔法界で最大……見事だ。」

「褒めながらその攻撃を涼しい顔で捌くのが流行りなんですか!?」

「そうでもないぞ、全く馬鹿げた威力だ。もう槍が折れた。」
バキン!
「それは少し、自信になりましたよ!!」


元はと言えば僕の魔法だったけれど、それでも一矢報いた僕は、一気呵成に攻めたてる。

それに助け・・と言うよりは必須であろう、さっきから挑戦している左腕の武装術式兵装が

成功しない。"天拳"が右手の形をしているせいか?でも『天掴む雷神の双手』では強化度が

あまりに微妙だ。でも武器系を直接掌握したら、この槍を振るいにくくなってしまう。

仕方なく更なる火力として『千の雷(キーリプル・アストラペー)』を魔力装填する。


「これで――――!!」
ガギィィン!
「そう、これが、お前の限界だ。」


魔法界最強と太鼓判を押した攻撃を、素手で止めた。

いつの間にか『掴む天拳』さえ解除した、素手で。

そんな、こんな、あまりに馬鹿げている!ただの身体強化でこんな事が出来るのか!?

魔力の上位互換だか知らないけれど、"神気"を使えばここまでの事が・・・!?


「対策も無いだろう、作戦も尽きただろう。敵に教えを乞うて、漸くお前はこの程度だ。」

「う、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

「『罅ぜよ』。」
ドォン!
「がっ!」


空間が爆発し、何とか槍で防いだものの吹き飛ばされる。

魔法技術だけでも手も足も出ないのに、この能力は拙い。この人が万能型の能力を

使ったら、何人でかかろうと敵う気がしない・・・!しかも僕以外は訳の分からない

連中と戦わされてる。こ
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