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龍宮童子
第一章
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なくなったけれど」
 あまりにも違法性が強い借金であったし貸している人間が全員殺されてしまってはそうした話がなくなるのも当然だ。
「それでもね」
「お店の売り上げは普通よね」
「うん、前からうちはね」
 実際にとだ、道明はみちるに答えた。
「駅前にあるし」
「そんなに困ってないわよね」
「コーヒーがネットでも評判だし」
 鈴音が淹れたものだ、道明もその味を勉強して受け継いでいる。
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