決着
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「朝田さん!」
恭二が叫びながらシノンの部屋に転がり込む。俺とキリトは恭二を菊岡に紹介し、役人の権限で彼女のアパートの番号(恭二は合い鍵を持っていた)を聞き出し、乗り込んだのだ
「朝田さんから離れろ!」
恭二は犯人に体当たりをして銃型注射機を奪い取る。逃走を諦めたのか、今度はナイフを取り出し、恭二の喉を斬り裂こうとするが、そうは問屋が卸さない。ここにはキリトと俺がいるのだ
「せいっ!」
「おおぉっ!」
キリトが犯人を羽交い締めにし、俺がど突き回す。思いの他あっさりと気絶した。
「新川君・・・怖かったよぉ・・・!」
泣きじゃくりながらシノンは恭二を抱きしめる。うん、俺達お邪魔だね
恭二サイド
朝田さんは助かった。全てはキリトさんとクラディールさんのお陰だ、本当に良かった・・・
「あのさ・・・新川君、恭二君って、呼んでも良いかな?」
「う、うん!勿論だよ!あと、ええと・・」
「じゃあさ、僕も詩乃さんって名前で呼んでも良い?」
勇気を振り絞って聞くと、朝田さんははにかみながら微笑んでくれた。僕は、彼女の光彩に映る輝きを見つめながら笑い返した。なんて綺麗なのだろう。なんて尊いものだろう。
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