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ロボスの娘で行ってみよう!
第30話 ローゼンリッター
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な」
シェーンコップが軽い感じで読み始めるが、次第に真剣な表情になり段々不機嫌な表情になっていく、それを見ていたリンツ大尉が話しかけてきた。

「大隊長、いったいどうしたと言うのですか?」
シェーンコップが作戦書を渡したので、リンツも読み始めるが驚き顔をしはじめる。
「こいつは!」

リューネブルクとシェーンコップが吐き捨てるように言う。
「そうだ、俺たちローゼンリッターは捨て駒として戦死してこいと言うことだな」
「上層部にしてみれば、俺たちは所詮帝国からの亡命者、死んでも痛くも痒くもない訳だ!」

「そんな、我々がどれだけの苦労をして血を流しているのを知らない訳では無いのに」
「上層部がそう言う考えなら、此方にも考えがある」
「連隊長、まさか」

「ヴァーンシャッフェ、勘違いするな」
「我々だけで、イゼルローンを奪取して、同盟と帝国にオークションで売り出しますかな」
「ハハハ、シェーンコップ、良い考えだな」

「連隊長も少佐も冗談が過ぎますぞ」
「ヴァーンシャッフェ、こんな作戦、冗談でも言わねばやってられんよ!」
「エリートは人を駒としか見ていないですから」

「そのエリートさん達に我らローゼンリッターの凄まじさを見せてやりますかな」
そのような話が為されている中で、宇宙艦隊参謀が訪ねてきたと報告があった。

「連隊長、宇宙艦隊参謀が訪ねてきております」
「ふん、艦隊参謀だと、逢いたくはないが逢わない訳にはいかんだろう」
従卒に案内されて女性士官が入室してきた。

「初めまして、小官は統合作戦本部兼宇宙艦隊総司令部参謀リーファ・ロボス少佐であります」
にこやかに挨拶してくる、少佐としては年齢に合わないような気がする容姿に若干の毒気を抜かれた4人が取りあえずは返礼する。

「小官がローゼンリッター連隊長、ヘルマン・フォン・リューネブルク大佐だ」
「小官は副連隊長、オットー・フランツ・フォン・ヴァーンシャッフェ中佐だ」
「俺は大隊長、ワルター・フォン・シェーンコップ少佐」
「小官は副大隊長、カスパー・リンツ大尉であります」

「ローゼンリッター連隊にはこの度はお気の毒様な事で」
リーファの言葉に、4人とも眼光が鋭くなる。
「少佐、皮肉を言いに来たのかね」
流石のリューネブルクもムッと来たのか多少ドスのきいた声で話すが、それを全く気にしないで、リーファが独り言のように話し出す。

「ローゼンリッター、帝国からの亡命者の子弟で構成されている連隊、同盟最強の白兵戦部隊であり、その戦闘能力は1個連隊で1個師団に匹敵する。しかし、歴代連隊長10名のうち、3名は帝国軍との戦闘で死亡、2名は将官に昇進した後退役、あとの5名は同盟を裏切り帝国へ逆亡命」

その言葉に更に4人の表情が厳しく
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