ペルソナ3
2026話
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秋になってからまだそれ程経っていないとはいえ、当然ながら夜になれば太陽が沈み、月が姿を現す。
季節が進んだと、そう感じるのは……やっぱりこうして太陽の沈むのが早くなった時とかだな。
ともあれ、学園祭は無事に終了して、現在は後夜祭が行われていた。
もっとも、後夜祭とは言ってもそこまで派手なものではない。
グランドの中央でキャンプファイヤーをしており、そこには月光祭で使った物が燃やされてる。
もっとも、燃やされるのはあくまでも木や紙を始めとして、普通に燃える物だけだ。
プラスチックの類とかは、色々と問題があるという事で燃やすのを許可されていない。
他にも来年以降に使えるような代物も寄せられており、燃やされるのは本当に今年だけしか使えない代物だ。
「何だかこういうのを見ると、終わった……って、そういう気がしてくるわね」
キャンプファイヤーを見ながら、ゆかりがしみじみと呟く。
にしても、本当に今更だが、キャンプをしてる訳じゃないのにキャンプファイヤーって言っても本当にいいのか?
他にどう言えと言われれば、それはそれで困るんだが。
「何だかんだとこの学園祭も色々とあったけど、十分に楽しかったしな。それだけに、こうして文化祭が終わるというのは、どことなくもの悲しい気分になる」
「あはは。何それ。アクセルらしくないわよ」
ゆかりが俺の言葉に笑みを返してくる。
まぁ、俺も自分で言っててらしくないって気持ちが分からないでもないしな。
「これが終わって一段落したら、影時間前に巌戸台分寮に行くけど、構わないよな?」
「ああ、あのチドリって娘の事でしょ? それは別にいいわよ。……けど、ストレガの一員だったのに、本当にいいの?」
少しだけ心配そうにしてるのは、やはり幾月の事があるからだろう。
美鶴の信頼出来る仲間だった筈の幾月は、あっさりと裏切った。
であれば、チドリのような人物を味方に引き入れるのは危険ではないか、と。
その気持ちも理解出来ない訳ではない。
だが、順平の事を考えれば、チドリを迂闊に扱えないのも間違いない。
今の順平は、S.E.E.Sの中でもかなりの戦力として活躍している。
それだけに、下手に順平の許容出来ない事をしたりすれば、順平はS.E.E.Sを抜ける可能性すらあった。
もし影時間に対応しているのがS.E.E.Sだけであれば、順平も迂闊に抜けるなどという真似が出来ないだろう。
だが、俺達がいる。
S.E.E.Sとは協力関係を築いているが、同一の存在という訳ではない。
つまり、最悪順平は俺達に合流するという可能性があるのだ。
そんな訳で、原作程に強い態度は取れない訳だ。
いやまぁ、このペルソナ世界の原作を知らないので、実は普通にチド
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