暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2026話
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 もっとも、当然そういうイベントを楽しむ為に恋人を作るというのだから、相手を好きな訳でもない。
 結果的に、イベントが終わってしまえば長続きせず、別れてしまう事も多いらしいが。
 そんな中で、本当に相性の良い……もしくはイベント中にお互いを意識し合うようになれば、続くこともあるらしい。
 もっとも、後者の可能性はかなり少ないらしいが。

「ほ、ほら……アクセルももうちょっと近づきなさいよ」

 少し照れた様子ではあったが、ゆかりがそう言ってくる。
 その言葉に従い、触れていた腰を抱き寄せる。
 ここまで近づけば、フォークダンスとは言えないような気もするが……取りあえずダンスはダンスという事で。
 キャンプファイヤーの明かりに照らされながら、ゆかりと2人、踊る。
 そうして10分程が経ち……やがてダンスタイムは終わった。

「……あ」

 ダンスタイムが終わってしまえば、当然ながらゆかりが俺とくっついていられる筈もなく、我に返ったゆかりは慌てて俺から離れる。

「……」

 そして、踊っている間の事を思い出したのか、顔を真っ赤にしてこちらを見てくる。
 うん、何だかんだとあったけど、やっぱりゆかりはまだまだこの手の事に慣れてないのは間違いないんだな。
 もっとも、そういうところがゆかりらしくていいんだが。

「その……踊って疲れたし、ちょっと休まない?」

 毎晩のようにタルタロスで戦っているんだから、この程度で疲れる筈もないんだが……それを口に出せば、俺が色々と不味い事になりそうだったので、大人しく少し離れた場所まで移動する。
 何故か美鶴がまだ俺の方を見ていたが、何か用事があれば後で言いに来るだろうと判断し、そのまま後夜祭を楽しむ。
 さて、チドリがどんな風に反応するのか……そしてゆかりの新しいペルソナ、イシスを見て美鶴達がどんな反応をするのか、少し楽しみだな。
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