ペルソナ3
2026話
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リも仲間になっていた可能性はあるが……ないか?
チドリが助かったのは、あくまでもイクシールという規格外の魔法薬、それこそ文字通りの意味で別世界の魔法薬を俺が持っていたからこそだ。
そして当然ながら、俺という存在は原作には出てこない。
つまり、原作ではチドリは死んでいた可能性もある。
……もっとも、死んでいたという意味で考えれば、荒垣も相当危ないんだが。
制御剤の副作用に加えて、天田の母親の仇という……フラグが2つも建っている状態なのだから。
フラグ建築士というのは、多分荒垣みたいな奴の事を言うんだろう。
まぁ、そのフラグをことごとく破壊している俺は、フラグクラッシャーと呼ばれてもおかしくはないのかもしれないが。
「まぁ、大丈夫だろ。順平にかなり好意を抱いてるみたいだし、それこそ美鶴が順平に対して妙な真似をしなかったりすれば、何の問題もない……と、思う」
「最後で一気に不安になったんだけど」
そう言うゆかりだったが、順平が以前俺に噛みついてきた事を考えれば、その可能性も皆無という訳にはいかないし。
それに、俺の目的はあくまでも影時間を解決してホワイトスターと行き来出来るようにする事だ。
もし影時間を解決する事が何らかの問題を引き起こすとしても、俺はそれを止めるような真似はしないだろう。
そうなれば、順平……いや、S.E.E.S、もしくはゆかりを含めて俺の敵になる可能性は十分にあるのだが。
「まぁ、普通に考えれば、その辺は心配しなくてもいいんじゃないか? 順平といい感じだったし」
「あー……そうらしいわね。でも、あの順平にねぇ……」
意外、といった表情で呟くゆかりだったが、正直なところ俺はそれも同感だ。
ただ、恋愛というのは色々と想定外の事があるしな。
それを思えば、順平がチドリを射止めたとしても不思議はない。
……あの2人がまだ正式に付き合っている訳じゃないってのは、ちょっと意外だったが。
「物好きもいたものね。……まぁ、アクセルを選んだ私が言うべき事じゃないと思うけど」
苦笑しながら、それでも俺に体重を預けてくるゆかりだったが、正直なところそれを言われると俺自身が思い切り納得してしまう。
そもそも俺は人間ですらなく、異世界の存在で、更に本拠地のホワイトスターには10人以上の恋人達がいて、全員と同棲しており、毎晩のように全員を抱いていた。
……そんな相手を好んで好きになるような人物を、物好き以外に何て言えばいいのやら。
ゆかりが自分の事を苦笑するのも、分からないではない。
「取りあえず、俺はその事についてはノーコメントという事で」
「そう? ……あ、そうそう。そう言えば今日の夜の件だけど、私のイシスも見せる事にするわ」
「……いいのか?」
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