第23話:お宝探し!(夢の果樹園計画と不思議発見!!)
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もありましたか?」
「ああ。いくつか新種を見つける事が出来たよ。やはりこちらの方は面白い。食後に画いたものを見て貰おう。」
スープを深皿に入れます。灰汁を取りきっているので綺麗に澄んだスープは、良い出汁が出て塩加減も良く、満足な出来です。
白パンにポテトサラダをのせて、そのままでも良いし、2、3種類あるソースをかけても良いし、食べ方のバリエーションは結構作れますから、飽きずにお腹一杯食べられます。
スープもすっかり飲み干して、満ち足りた気分の食後は、ティータイムでアルメリアさんの成果を見せて貰いました。
素晴らしい彩色の絵がスケッチブックに何枚も書かれています。ここまで来ると芸術ですね。絵描きとしてもやっていけるのではないでしょうか。
たしかに、ゲルマニアなどでは見る事のない植物ばかりで、とても珍しいのですが、エルフの世界でどれくらい珍しいのか判断材料が無くで解りません。昨日のようなお宝になりそうなものも見つけられなかったので、素直に聞きました。
「どれも素晴らしい絵ですが、この中でどれが新種の植物なのでしょうか?」
すると、アルメリアさんはにっこり笑い、ぐっと身を乗り出してきて言いました。
「アルバートはこちらの植物相に詳しくないし、私たちの間でも新種かどうか解る者はそれほど居ないから無理もないか。それでは詳しく説明しよう。」
どうやら、アルメリアさんの変なスイッチが入ってしまったようです。凄く嬉しそうに絵を見せながら話すアルメリアさんはまるで少女のようで、僕にはとても止められない状態になってしまいました。
それから延々と1時間以上説明会は続き、僕という聞き手をえて、思う存分説明の出来たアルメリアさんは満足したのか、スキップでもしそうな感じでまた調査に出て行きました。残された僕はすっかり気力を搾り取られてしまって、しばらく動く事が出来ませんでした。
[主よ。あの女もああ見えて要注意人物のようじゃな。]
『ヴァルファーレ』にも言われてしまいましたが、今度からは充分注意しましょう。
「そうですね。まさかアルメリアさんにあんな一面があるとは思いませんでした。どうして学者や研究者は説明好きなのでしょうか。」
まあ、いつもでも座り込んで居られませんから、自分にベホイミをかけてリフレッシュして、もう一度「アガベ・アスール・テキラーナ」を探しに出かけましょう。
午前中に作った地図上では、合計4本の「アガベ・アスール・テキラーナ」の場所が記録されている訳ですが、西方向の南側3ブロックしか調べていないので分布の傾向が解りません。もう少し調査を続けないとダメですね。
次は先に調査した3ブロックの北側を調べましょう。
基準ポイントの「アガベ・アスール・テキラーナ」から西方向
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