暁 〜小説投稿サイト〜
ハルケギニアの電気工事
第23話:お宝探し!(夢の果樹園計画と不思議発見!!)
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慣れたので2時間も掛からずに全ての木を廻り終わりました。この段階で、前回集めた樹液の量を超えています。
 ベースキャンプに一度戻って、集めた樹液を木陰の保管庫に入れておき、一休みして『ヴァルファーレ』に危険の有無を確認してから「リュウゼツラン」の自生場所に行ってみる事にしました。何でこちらを先にしたかと言えば、単純にこっちの方が近かったのが理由です。

 地図を見ながらベースキャンプの南西に向かって森の中に入っていきます。「リュウゼツラン」の生えている場所は、ベースキャンプから大体250メール位の所だという事です。
 歩き難い森の中を、下生えを踏みしめながら目立つ木の幹に印を付けて進んでいくと、それらしい植物を見つける事が出来ました。丈は60サント位、直径は80サントから1メール位の円形状に葉を伸ばして生えています。どうやら間違えなく「アガベ・アスール・テキラーナ」のようですね。ほんとに何でこんな所に生えているのでしょうか?
 葉の根元にあるピニャと呼ばれている部分がまだ小さいので2から3年生と思われます。あと3年位成長しないと使えませんね。

 ゴムの木の時と同じように羊皮紙の中心に現在地を記録して、周囲の探索に入ります。
 今回はこのポイントを中心に、東西南北に線を書いて一辺が50サントの区画に分け、それぞれの区画を虱潰しに探す事にしました。
 近いところから西の方に3区画分を調査して、3本の「アガベ・アスール・テキラーナ」を見つけました。どれも最初の「アガベ・アスール・テキラーナ」と同じ位の大きさです。やっぱり森の中なので少し日光の量が足らないようですね。
 そろそろお昼の時間になりましたからベースキャンプに帰りましょう。

 昨日より少し帰るのが遅くなりましたから、昼食は簡単にしましょう。
 『ヴァルファーレ』と雑談しながらベーコンのスープとポテトサラダを作っていきます。 昨日使った鶏肉の骨を砕いて水から鍋に入れて沸騰させ、鶏ガラスープを作ります。エキスを出し切った骨を取り出し、次に玉ねぎをスライスしてスープに入れ透き通るまで煮込み、ベーコンを細く切って加えて、しっかりと灰汁を取ってから塩とこしょうで味を調えます。
 並行作業で、じゃがいもも水から鍋に入れて柔らかくなるまでゆで、皮をむいてからしっかりとつぶします。ハーブを細かく刻んで、適当に切ったハムと一緒にじゃがいもに混ぜて、こちらも塩とこしょうで味を付けました。
 後は白パンを切ってお湯を沸かせば準備完了です。時間を掛けずに量を作れるのでこんな時には重宝するメニューです。

 集中して料理をしていたので気がつきませんでしたが、いつの間にかアルメリアさんも帰ってきていて、スケッチブックの整理をしていました。

「アルメリアさん、お帰りなさい。何か変わった植物で
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