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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第257話 心の強さと素直な気持ちと……
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「ご、ごめんねー、リュウキ。その…… ボク、ちょっとやり過ぎちゃって……」
「いや。大丈夫だ。……と言うより、そこまで喜んでくれてオレは嬉しかった。頑張った甲斐がある。報われたよ」
「ぁぅ……。と、とーぜんじゃん! だって、リューキはボク達の命の恩人なんだよっ!? ね、ねー 姉ちゃんっ!」
「……うん、そう。私も同じ意見ですよ。リュウキさん」
ついさっきまでユウキは 号泣しながらリュウキの背に抱き着いたままだった。それで リュウキの背は少々硬かった様で、一度ユウキは離れてリュウキを立たせて正面に向けた。
そして、また涙を溜めて 改めてもう一度抱き着いた。
苦笑いをしつつも今度はリュウキはしっかり抱き留める事が出来た。
泣きながら抱き着くユウキの姿は本当に微笑ましいと思えるのだが、流石に顔に抱き着いてキスする勢いでくっつくのは許容出来ない様子。
『わ、わわっ! ゆ、ゆーきさんっっ!? だ、ダメだよっっ! さすがにそれはダメーーっっ!』
『……ユウ、落ち着いて』
レイナとランがどうにか暴走しかかってるユウキを止める事に成功した。
正直な気持ち、ラン自身もユウキと同じようにしたかった……と、少々ランの視線が怖かったのだが、ユウキはお構いなしだった。それだけの事をしてくれたのだから、と今回ばかりは……とレイナは思ったのだけど、流石にキスはNGだ。リュウキはただ微笑んでいただけだったから、レイナは、『……今キスされそーだったんだよ? うぅ……』 とリュウキに言いたかったのだが何とか飲み込んだ。
因みに、感動的なシーンなのに、そっちの方向に考えちゃう自分。ちょっと悲しいと思ったりもしている。ユウキを抱きしめてたリュウキは不純な気持ちなんかきっと考えていない。純粋なのに……と。勿論 レイナもランも同じ気持ちなのである。
でも、やっぱり我慢が出来なくなってランもユウキ程……まではいかなくとも、リュウキの傍で ぎゅっ としがみ付きながら 涙を流しながら礼を言い続けたのだった。
そして一息つく。ユウキもランも落ち着けた所で2人は改めてリュウキに深く、頭を下げた。
「本当に……、ありがとうございます。リュウキさん」
「ありがとう……リュウキ。ボク、ボク……凄く、嬉しいよ……。また、また あのお家で……」
何度も何度も涙を拭うユウキ。ランも微笑みながら 涙を流していた。
そんな2人に笑顔で迎えるのはリュウキだ。ただ少し先程とは違うのは『良いよ』と言う訳ではない。
「これからが大変だぞ? 2人とも」
笑顔の質を変えた。真剣さもその中には滲み出ていた。
ここで、終わりだという訳ではない。まだまだ続く。ここで満足してもらうだけでは困る。……必
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