第一章
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目目連
郷田ちえりはこの時友人の福本まずみと山田つづりにこんなことを言った。
ちえりは茶色の地毛を縦ロールのツインテールにしている、小さめの目で眉は斜め上に向かっている。背は一六〇程で白いブラウスとブラウンのブレザーとミニスカートの制服の上から胸がやたら目立っている。
ますみはニュージーランド人の母親の血を受け継いだ銀髪をショートにしている気の強そうな顔立ちの少女だ、背は一七〇あり胸はちえり以上に大きい、ネクタイの締め方とブラウスの胸元が少し緩い感じだ。
つづりは長い黒髪を後ろで二本三つ編みにしている、大きな赤い眼鏡の奥の瞳は可愛らしい感じだが胸は二人に負けていない。
その三人で集まっている時にだ、ちえりは言ったのだ。
「ねえ、実は面白い場所見付けたのよ」
「面白い場所?」
「どんな場所なの?」
二人は自分達が今いる学校の自動販売機の前でちえりに問い返した。
「一体」
「ゲームセンター?また」
「ゲームセンターじゃないわよ」
ちえりは二人に笑って返した。
「西淀川の方にあるの」
「西淀川ってすぐそこじゃない」
つづりは智恵理の言葉を聞いてオレンジジュースを飲みつつ言葉を返した。
「この学校から」
「そうだよな」
ますみは牛乳を飲みつつつづりに応えた。
「ここ淀川区だしな」
「歩いて行ける距離?この学校から」
「そうよ、もう淀川区から西淀川区に入った」
ちえりは紅茶、レモンティーを飲みつつつづりに答えた。
「そこに一軒の古いお家があるけれど」
「廃墟か?」
ますみはちえりをジト目で見て問うた。
「自分廃墟マニアだしな」
「そうなの。何か中身が凄いらしいのよ」
まさにという口調でだ、ちえりはますみに答えた。
「それでね」
「その民家に入ってか」
「どんな風か見てみない?」
「この三人でか」
「そう、どうかしら」
「あたし別に廃墟興味ないんだけれどな」
「私もよ」
ますみだけでなくつづりもちえりに言った。
「特にね」
「ゲームセンターならいいのにな」
「そうよね、特にね」
「行きたいかっていうとな」
「別に。なんだけれど」
「いいじゃない、最近部活終わったら二人共暇でしょ」
ちえりはあまり行きたくなさそうなますみとつづりに笑って話した。
「誰とも付き合ってないし」
「ああ、高校に入ってからな」
ますみはちえりの言葉に少し残念そうに答えた。
「彼氏なしだよ」
「私もよ」
つづりも言ってきた。
「ちょっとね」
「出会いないんだよな」
「共学なのにね」
「縁がないよな」
「私もよ」
ちえりもやや残念そうな顔で言った。
「だから廃墟巡りしてるのよ」
「趣味の一つでか」
「そうしてるの」
「そ
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