猫娘と雄英体育祭編
NO.031 終わる雄英体育祭
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も頷けるという感想を持ったものも少なからずいた。
そこからオールマイトが師匠という噂話が蔓延する事になるのだが、特に悪い事ではないのでオールマイトもそんなに気にしない方針でいた。
そして最後に1位になった爆豪へとメダルを渡そうとして、
「おめでとう、爆豪少年」
「おう!」
「君の残した結果はかなりのものだ。これからも精進し続けなさい」
「おう! いつか俺はオールマイトを越すヒーローになるぜ! 今回はその通過点に過ぎねぇからな」
「そうかそうか。向上心があるのはいいことだ。だが、一ついいかね?」
「なんだ?」
「そうだね。こう回りくどく言うのもなんだから正直に言わせてもらうけど、もう少し女子に対しての配慮ある立ち回りを今後は実践していった方がいいと思う。気づいていないとは言わせないが、君の評価は結構上がり下がりしているからな」
「女だろうが男だろうが、本気で挑んだ結果だろうが! 俺はデクには態度は変えねぇって決めてんだよ!」
「まぁ、君はそう言うならそれでいいだろう。だが、少しは考えてくれな?」
「わぁーったよ……」
それで渋々頷く爆豪。
それでメダル授与式は終了して閉会式に移行する。
オールマイトは会場中を見渡しながら叫ぶ。
「さぁ!! 今回は彼らだったわけだ!! だが皆さん! この場の誰にもこの場に立つ可能性があった! ご覧いただいた通りだ! 競い! 高め合い! さらに先へと登っていくその姿! 次世代のヒーローの卵達は確実にその芽を伸ばして成長をして前へと進んでいる!」
そんなオールマイトの言葉でこの雄英体育祭に挑んだ全生徒達は心を震わせる。
そうだ、まだ学校在学中はあと二回チャンスがある。それまでにさらに先へと強くなっていこうという気概を感じられる。
オールマイトは生徒達のその決意の表情を見て満足そうに頷き、
「てな感じで最後に一言!」
来るか!
と、ヒーロー達も生徒達も身構える。
そして、
「皆さんご唱和ください! せーの!!」
「プルス」「プル」「プルスウル」
「お疲れ様でした!!」
「プルス……え!?」「えっ!?」「ええ!?」「それはないでしょオールマイト!?」
と、見事に最後の締めを期待通りにできなかったオールマイトがその後に謝る光景が印象的だったと出久は思った。
終わっていく雄英体育祭でそれぞれ引き上げていくヒーローたちの中で、とある四人組のヒーローが話し合っていた。
「それにしても、彼女は残念だったわね……」
「そうだね。でも、1位になれなかったからと言って私達の評価は変わらないんじゃない?」
「ねこねこねこ……あちきは彼女はぜひ欲しいと思うなぁ」
「彼女の個性は山岳救助の現場にいる人間にとっては喉から手が出るほ
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