暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2025話
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 取りあえずクラスの連中を驚かせつつ煙に巻いてその場を脱出した俺は、屋台の片付けを残りの者達に任せると美鶴に連絡を取る。
 もっとも、この学園祭の最中だけに、美鶴がどこにいるのかは……探そうと思えば一応探せるだろうが、無理をしてまで探す必要はない。
 今回の場合は単純に情報を得られればいいだけなんだから、携帯を使えば十分だった。
 そんな訳で、早速俺は携帯に登録されている数少ない番号の1つに電話を掛ける。
 数秒の呼び出し音の後、美鶴が出る。

『もしもし? アクセルか。どうした?』
「屋台にチドリが来たんだけど……」
『む? ああ、その件に付いては既に有里から連絡を貰っている』
「ああ、そうか」

 どうやら、有里からもう連絡がいっていたらしい。

「なら、いいけど。……何でもうチドリを退院させたんだ? 月光祭に連れて来たのは、順平に会わせようとしてだと思うけど」
『アクセルの事だ。もう、大体予想出来ているんじゃないか?』
「そう言うって事は、やっぱりチドリをS.E.E.Sに所属させるつもりなのか?」
『そうだ。……というより、正直なところチドリを守るにはそれが最善の選択肢だと判断した』
「……なるほど」

 美鶴の言葉は、決して否定出来ない事実だ。
 もし辰巳記念病院にチドリを入院させておけば、それこそいつタカヤやジンといった連中がやって来ても、それに対処出来る人員は決して多くはない。
 一番に上げられるのは俺や美鶴達のように、タルタロスに挑む面子だろうが……影時間にそちらに手を回すとなると、それこそ下手に戦力を分散する事になってしまう。
 実際、桐条グループには影時間に動けるようになる装備を持っている奴もいるが、それが一般的な意味での戦闘ならともかく、ペルソナとかを使って戦闘になるとそこまで頼りにならない……出来ないというのは、それこそ幾月が行方不明になって、タカヤが脱走した時の事を考えれば明らかなのだから。
 そうなると、チドリをS.E.E.Sに組み込んでしまった方が安心だという意見には納得出来る。
 これで、もしチドリが制御剤の副作用でろくに戦えないようなら、そんな無茶も出来なかっただろうが、今は俺の持っていたイクシールのおかげでチドリの体調は万全だ。
 もっとも、その為に順平は俺に対して大きすぎる借りを作ったのだが。
 ……もしホワイトスターに戻れるようになったら、いっそ順平をネギま世界の魔法界にある闘技場にぶちこんでみるか?
 ふとそう思ったが、拳闘士の強さは多少ペルソナを使えたくらいでどうにかなるようなものじゃないから、順平がイクシールの分の料金を稼ぐには相当な時間が掛かりそうだ。

「じゃあ、チドリの件は取りあえず放っておいてもいいんだな?」
『ああ、問題ない。ただ、一応チドリの説
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