ペルソナ3
2025話
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明をする必要があるから、影時間前に寮の方に来てくれないか?』
「分かった。一応ゆかりにも話を通しておく」
『すまないな。……違う、それは向こうの方に持っていってくれ。そうだ。……すまないが、こちらも今は色々と忙しい。何か問題があったら、改めて連絡をくれ』
「ああ、そうさせて貰うよ」
その後、一言二言くらい言葉を交わすと、美鶴との電話は切れる。
生徒会長だけあって、学園祭中の今は色々と忙しいのだろう。
昨日は一応俺と一緒に回るだけの時間があったが、今はその分だけ忙しくなってるとか……だったりするのか?
一瞬そう思ったが、考えてみればそれは有り得ないだろうと判断する。
いや、けどこの世界の原作の展開によっては、実はそういう事もあったりするのか?
「まぁ、その辺は今更考えてもしょうがないか。今は取りあえず……学園祭を楽しむとしよう」
屋台をやっていた場所に戻れば、まだ色々と仕事はある筈だ。
だが、戻れば間違いなく順平とチドリについて色々と聞かれるだろう。
幸い……って言い方はどうかと思うが、俺はクラスの連中とも殆ど携帯の番号やメールアドレスの交換はしていない。
そうである以上、俺にメールは……
チロリン、とメールの着信音が耳に入ってきた。
あー……うん。クラスの連中と殆ど交換してなかったけど、クラスの中でも何人か……友近や宮本とかとは、普通に交換してたな。
そして届いたメールは、予想通りに友近のもの。
内容は、案の定順平とチドリについての情報を寄越せというものだった。
取りあえずそのメールは無視しておくとして、さて、これからどうするか。
ゆかりがいれば一緒に回ったんだが、今のゆかりは色々と忙しいからな。
母親の再婚の件、ペルソナの進化の件、屋台の件……それ以外にも色々と。
また、ゆかりの場合はナンパしてくるような相手もいるだろうから、それの対処も必要となる筈だ。
ナンパ避けとして、俺が一緒にいればいいのかもしれないが……まぁ、取りあえず会ったらどうするか聞くとしよう。
そんな訳で、適当に屋台やら喫茶店やらを覗きながら歩いていると、不意に視線の先で不愉快な光景を見つける。
見るからに不良っぽい……それこそ、ポートアイランド駅の裏側にいるような数人の男が、1人の女に絡んでいるのだ。
絡まれている女の方は……へぇ、随分と大人っぽい。
ただ、制服を着ている以上、間違いなく月光館学園の生徒だろう。
「ねぇ、ねぇ。ちょっと俺達と付き合ってよ。この学校に来るのは初めてだから、出来ればしっかりと案内して欲しいんだ」
「そうそう。折角の学園祭なんだし、君みたいな美人と一緒にすごしたいんだ」
女が逃げられないように、男達は周囲を固めた上で女を誘っている。
…
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