暁 〜小説投稿サイト〜
蒼穹のカンヘル
十二枚目
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「おーけー」

アザゼルは待ってろと言って端末で誰かを呼び出した。

そして二分程経ち…

「篝、久しいな」

表れたのはブロンド、エメラルド、そして八重歯が特徴的な合法ロr……

「篝、何考えてんだ?」

わーバレてる…

「な、なんでもないよ。
久しぶり、グザファン」

「ほら、持ってきてやったぞ。
『三十四式光力式祓魔銃』」

そう言ってグザファンが差し出したのはSFチックなハンドガンだった。

「おう、わりぃな。篝、外に向けて射て」

「はーい、グザファンも見てく?」

「そうだな」

ピーピーピーピー!と警告音を出しながらゲートが開く。

いつぞや俺が山を吹き飛ばした時と同じようにだ。

「じゃぁ先ずは普通に撃つね」

「ああ」

トリガーを引くと光力が強制的に吸い上げられる感覚がした。

パシュッと気の抜けるような音と共に光の粒が吐き出される。

「ショボッ!」

吸い上げられた光力の割にショボい。

「そう言うな、それは人間が造った物だ。
下級悪魔に五発叩き込んでようやく倒せるレベルだ」

うわーこんなので戦ってんのか…成る程。

悪魔がそれほど衰退してないのは敵の実行部隊が弱いからか…

「じゃぁ、いくよ」

「ああ」

とアザゼル。

「いいぞ、見せてみろ」

とグザファン。

握りしめたハンドガンに意識を集中させると俺の手から結晶が生まれハンドガンを呑み込んだ。

【アクセル】

トリガーを引く、ドシュゥゥ!とレーザーのような光力弾が放たれた。

ドォォォォォォン!と以前俺が吹き飛ばした山より遠くの山が吹き飛んだ。

それと同時にハンドガンが砕け散った。

完全に結晶化しておらず、所々金属のパーツのまま砕けた。

「またか…はぁ…」

いや、山が吹っ飛ぶのは分かってただろ。

「おー!コイツぁ派手にやったなー!たーまやー!」

おいグザファン何故日本の伝統的掛け声をしっている。

ビービービービー!

「はぁ…」

これはたしか…端末の着信音だったか?

「ほれ、アザゼル、さっさと出ないと小言が増えるぞ」

とグザファンが茶化す、それを受けてアザゼルは嫌そうに応答した。

「おう、おr…」

『今度は何をやったんだ!』

と端末から声が響いた

「おーおー、シェムハザの奴怒ってんなー」

グザファン、少しはアザゼルの心配もしてやれよ…

「う、ぐぅ、耳元で叫ぶな…………ああ………分かった………いや!待て!………話を!………おい!………ああぁ…」

な、なんだ!?アザゼルからすげぇ負のオーラが…

「どうしたアザゼル?シェムハザか
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