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蒼穹のカンヘル
十二枚目
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パキパキパキパキ!とカンヘルが結晶に覆われ俺の手の中にも棒状の結晶が生まれる。

パリィィン!と結晶が砕け、俺の手の中にカンヘルが収まる。

「どう?」

「ふむ…お前の手の中の結晶がカンヘルと同じ形状になった瞬間に床にあったカンヘルが手の中に移動している。
カンヘルが同時に二つあるわけではなくあくまでも一つが移動している」

「へぇ…で、この結晶については?」

「少し待て」

と言ってアザゼルは結晶を拾い上げ、数歩離れた位地にあった機械にセットした。

ガション、とレバーを押し込んで一分ほどが経ち…

「どうやらこの結晶はケイ素でできているらしい。
それも未知の同素体だ」

ケイ素……土?

「要するに土?」

「よく知ってんな、まぁ、どちらかと言うとシリコンに近い」

へぇ…

「次に【同化】いけるか?」

「う〜ん…」

セルピヌス曰く『あらゆる物を侵食し自らの糧とする』だからな…あ。

「アザゼル、羽ちょうだい」

「羽?なんでまた?」

「アザゼルの羽をターゲットにしてみようと思うんだ。
セルピヌスは『自らの糧とする』って言ってたし」

「あ〜………いいぞ」

と言ってアザゼルは羽を一枚渡してくれた。

俺は渡された羽を手の平に乗せ…羽を喰らう事をイメージしたすると…

パキ…パキ…パキパキパキパキ!と結晶が表れ、力が流れ込んで来た。

「お、ぉ?おお!?これが『糧とする』って事か…」

パリィィン…と羽を覆った結晶が砕け、後には何もなかった。

「アザゼルー。なんかわかったー?」

「少し待て、それと今お前が作り出した結晶を全てくれ」

「はーい」

俺は手の中にある結晶を全てアザゼルに渡した。

先ほどの機械にセットして何かを調べ始めた

「ああ、これは…成る程な…」

「度したの?」

「俺の羽が完全に結晶になっている。
組成からオーラまでもな。
で、お前自信に何か変化は?」

「力が流れ込んで来た。
多分、アザゼルの羽の分」

「ふむ…アブソープション・ラインと似た力か…」

え〜っと…黒い龍脈、だったっけ?

「ヴリトラ?」

「よく覚えてんな、もう一年は前だぞ」

テメェが龍系神器一覧押し付けたんだろうが。

「絶対読んどけって言ったのはアザゼルでしょ」

「ああ、うん、そだったな」

それで…

「【アクセル】と【ブレイン】はどうやって示せばいいの?」

「………………………」

「考えてねぇのかよ…」

「ん…百枡計算でもやるか?」

「【ブレイン】はそれでいいとして【アクセル】は?」

「エクソシスト用の光弾銃で試すか」

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