十一枚目
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らあら、ヴァーリちゃんの旦那さんはお寝坊ですね」
と、姉さんに言われて俺とヴァーリは真っ赤になった。
「だ、旦那って何言ってんのさ姉さん。
な、なぁヴァーリ?」
とヴァーリに振ると顔を真っ赤にして頭から湯気が出てた。
「あ、あぅあぅ…」
「あらあら、うふふ…」
「……………」
母さんも笑ってるし、父さんの口元も弛んでる…味方は!味方はいないのか!?
そうだ!セルピヌス!おい!セルピヌス!
『…………………』
ちくせう!味方がいねぇ!
「え、えっとぉ…ヴァーリ?」
「あぅあぅ…」
「おーい」
あ、ダメだこれ。どうしよう…頬っぺたつついてみようか?
ぷにぷにふにふに、あーやわらけぇ…
「に…」
あ、気が付いたかな?
「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
スタタタタタタタタタタタタ、バタン!
「あらあら、うふふ…」
はぁ…、とため息をついて
「ヴァーリ呼んでくる」
「私がいってきますわ」
と姉さんが立ち上がりヴァーリの後を追う。
「先に食べましょう」
「はーい」
あ、そういえば…
「何時頃出るの?」
「9時だ」
「わかったー、母さんも来るんだよね?」
と聞くと
「いえ、私は行きませんわ」
なに?
「な、何で?」
「用事が有りませんもの」
そうか…なら
「母さんも来て、母さんが来ないなら俺は行かない」
行ける訳がない、誰も居ない家に母さんを独りにするなんて。
「えっと…篝?」
「既にアザゼルに話を通した。
準備がされている」
「母さんが来ればいいだけの話だ」
「え、えっとぉ…」
「どうして朱璃を連れて行く必要がある?
あそこはただの人間が居るには危険な場所だ」
だろうな、だが…
「母さんを独りにする訳にはいかない」
「ならば朱乃とヴァーリを…」
違う!そうじゃない!
「そうじゃないだろ?
父さんと俺は母さんから離れちゃ駄目だろう」
「篝、何が言いたいんだ?」
「だから!姫島本家が攻めて来たらどうするんだよ」
原作ではまだ先の話?そんな保証は何処にもない。
ヴァーリは女の子だし既に姉さんがグリゴリ幹部と面識がある、そして俺というイレギュラー。
「あなた…?」
「う、むぅ…」
父さんがいったんだろ!
俺達は母さんと姉さんとヴァーリを…守らなきゃいけないって!
男は女を守る為にあるって!
「父さんが、いったんだろ、なら」
「……わかった。朱璃、お前も来い」
わかってくれたかな。
「ええ、後でじっくりと聞かせて貰いま
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