暁 〜小説投稿サイト〜
蒼穹のカンヘル
十枚目
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
んで分かるのさ?

「姉さんって心読めるの?」

「サハリエルさんの名前が出たあとにウインクなんてしていればわかります」

ああ、そう。

ちなみにサハリエル先生は少しイタズラ好きな所がある。

この前は部屋に入った瞬間に幻影を見せられた。

それもすっごく怖いヤツ。

驚く俺達を前にニヤニヤと笑っていた。

「姉さんも行くの?」

「もちろんですわ」

「ヴァーリは?」

「行く!」

「そっか」

ヴァーリはグザファンになついている。

姉御肌の彼女は面倒見がいいので子供受けがいい。

「それじゃぁお昼ご飯にしましょう」

俺は立ち上がろうとして…止めた、さっきのようにいきなり転移したら困るからだ。

カンヘルを戻して翼をたたんでから立ち上がった。

居間に行くと仏頂面の父さんがいた。

仏頂面と言っても僅かに口元がゆるんでいたが…

「篝、体は大丈夫か?」

「勿論だよ」

「そうか、朱乃から聞いただろうが明日グリゴリ本部にいく」

「分かってるよ、カンヘルの調査でしょ?
何かが解るなら俺も大歓迎だよ」

「そうか」

「サハリエル先生に会う時間はある?」

聞きたいことも有るしな。

なんせ最後に会ったのが半年前だ。

「わからん、アザゼル次第だ」

「そっかぁ…」

割と重要かつ早急にやらなければいけないんだが…まぁまだ大丈夫か?

「はーい、ご飯できましたよ〜」

と母さんが昼御飯をもってきた。

朝から何も食べてないから腹が減ってるんだよな。

「「「「「いただきます」」」」」

いやぁ、やっぱ母さんの料理は旨いなぁ。

この味も守らないといけないんだ。

俺が神器を持って転生した意味、それはよく解らないけど、当面の目的は。

母さんを守る事。

つまり、敵は。


姫島本家。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ