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ランス 〜another story〜 IF
第8話 初めての魔人戦
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。無断で入る人間は理由の如何に関わらず、殺す」

 やる気こそなさそうだが、その絶対的な殺気は健在。魔人の殺気をその身に浴びた。

「きゃーーー! 気のせいだったぁぁ、全然助かってないーーー!」

 長田君は悲鳴を上げる。
 それが始まりのゴングだった。サテラは鞭を自在に操り、エールたちに攻撃した。
 ばちんっ!! と当たった場所の地面がまるで豆腐の様に潰れた。凄まじい威力だ。

「人間では魔人に敵わん。無駄に構えるな。とっとと死を受け入れろ」
「ふん。それはどうかな……?」

 その間に立つのがアームズ。腰に刺した刀…… 日光を構えた。

「む、それは……」
「そうだ。聖刀日光。魔人の天敵だ。当てるだけで良い。……少しでも当てるだけで……」

 サテラとの間にあった見えない壁が、ぱきゃっぁぁん! と言うガラスが砕ける様な音と共に砕け散った。

「魔人の無敵結界を無効化できる!」
「くっ、厄介な代物を……」

 サテラは忌々しそうに日光をにらみつける。

「さぁ、ここからが本番だ。ぬかるなよ、お前達」
「はいっ!!」

「ひーーー 死ぬぅぅぅ!!」
「怖い怖い怖いだすーーーーっ」



 エールは生まれて初めて魔人戦を体験する事になるのだった。
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