第8話 初めての魔人戦
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ち合わせている事をアームズも知っているし、ドラゴンを倒した所も見ている。ただ足手まといなだけ……ではないだろう。この窮地を脱する為には動ける者が1人でも多い方が良い。
それに、何よりアームズは 死なせる訳にはいかない……と思っている。あの男の息子なのであれば、猶更だ、と。
「コラァぁぁぁあ!! テメェら!!! ぜってえええそこ動くんじゃねぇぞぉぉお!! 頭から喰ってやるからよぉぉ!!」
魔人DDは 大口開けながら迫ってくる。
「っっきゃぁぁぁ!! くるくるくるくる−−−−−!」
長田君は狂った様に回りだした。
くるくるくるー、とはどうやら回る事の様だ。『来る』ではなく。
「そんな訳あるかっ!! って、マジでやばいやばい! 魔人はやばいってぇえぇ。えーーるーーー、やばいってぇぇぇ!」
さっきまで、エールだったら魔王くらい〜 と言っていた長田君だが アッという間の掌返しだった。 エールの影で震える長田君。ロッキーも震えているが、それでもランス達と形ばかりではあるが冒険をしてきた間柄。何度も死にかけたその経験を活かし、何とかせめて盾にでもある為に、と踏ん張った。
そんな時だ。新たな乱入者が来たのは。
「ふんっ!!」
ずどんっ! と言う衝撃音と共に煙が沸き起こる。
「きゃあ!今度は何何ーー!」
エールたちと魔人DDの間に割り込むように、空から何かが地面に激突して現れた。
「まったく、次から次へと。サイゼルと二手に分かれて良かった。戯骸の次はお前か、DD。どうして翔竜山には呼んでも無い客がこんなにも多いんだか……」
現れたのは新たな魔人。
「……今度は彼女か。益々清十郎を連れてくるべきだったな。ぬかった」
魔人の正体をいち早く確認したアームズ。
魔人が更に2体目。まさに絶望と言えるが、せめてもの救いは魔人DDと協力関係ではない、と言う事だろう。
「う、がっ……、お、まえ…… 魔人、サテラ……」
「控えろ、DD。これは魔王様の命でもある! 此処から先に進めば、お前の命の保証はないぞ!」
「……まじ、……魔人、サテラ……、サテラ…… サテラサテラサテラサテラサテラサテラサテラサテラサテラサテラ!!!!! がーーーーー!! なぜだ!? 何故俺が命令されなきゃならねぇんだ!! がーーーー、ただ! オレは!! 魔王をぶっ殺したいだけだぁぁぁ!!」
DDは新たに現れた魔人サテラの言葉にはち切れそうなまでの怒りをぶつける様に地面を殴りつけた。まさに震天動地。地を揺らせる程の衝撃により、傍にいたエールたちはたつ事すら出来ず、地に膝を付けた。
「オレのイライラはなぁぁ! あのくそったれの魔王を殺さねぇと消えねんだよぉぉお! 魔王の前菜だ! 先にテ
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