七枚目
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「アザゼル、どうした?」
「しっ!」
小指を立て静かにとジェスチャーを送る。
………聞こえて来るのは…………寝息?
「おい、バラキエル。そーっと開けるぞ。
いいな、物音立てるなよ…」
小声でそう伝えたら、コクりと首を縦に振った。
俺はそっとドアを開けた……
「「すぅ…すぅ…すぅ…」」
マジかよ…篝の奴どんな手を使ったんだ?
あんなに警戒してたヴァーリと抱き合って寝てるたぁよ…
ほう…その上面白い事になってんな
「な!こ、これ…ムグ!」
とっさにバラキエルの口を塞ぐ。
「起きたらどーすんだ!
そっとしといてやれ!」
小声でまくし立てながらドアをそっと閉めた…
「す、すまない、アザゼル…し、しかし!」
あーもーうるさいな…
「分かってるよ、篝の翼だろう?
大丈夫だ。多分隠れて見えなかっただけで堕天使の翼もちゃんとあるだろう」
しかし、だとすれば四枚の翼を展開していたって事だ…
「そ、そうか…」
「ああ、だから安心しろ。
アイツ等が起きたら、二人と朱璃さん、朱乃も交えて話し合おう」
「わかった」
ヴァーリ・ルシファー。アイツはきっと人に飢えていたのかもしれん。
やはり篝に会わせて正解だったな。
ヴァーリの事、頼むぜ篝。
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