ペルソナ3
2024話
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だけ影時間について真剣に悩んでいた美鶴だ。それこそ親切心だけでそのような事を口にするとは、到底思えない。
そうなると、最初に考えられるのは……やっぱりチドリをS.E.E.Sに引き入れたという事か?
実際ペルソナも使えるらしいし、そう考えればチドリを戦力として欲しても不思議ではない。
チドリの方も、自分と一番仲の良い順平がいるS.E.E.Sに入るかと言われれば、そう抵抗なく入れるだろう。
犯罪歴とかそういうのがどうなってるのかは分からないが……まぁ、異世界の人間である俺の戸籍すらあっさり用意するだけの力があるんだから、その辺は問題ないのだろう。
そうなると、残る問題は……
視線を屋台の周囲に向ける。
そこでは、ほぼ全員が説明を求める視線を俺に向けていた。
普段恋愛沙汰とかに殆ど興味を持たない宮本までもが、俺を見ている。
もっとも宮本の場合は、順平と同じ剣道部だからこそ、気になっているというのもあるんだろうが。
「えっと……今の女は誰なのか、聞いてもいいか?」
そう言ってきたのは、友近。
こちらは順平と友達なだけに……というのもあるが、それ以上に好奇心の方が勝っているといった感じか。
夏休みに痛い目に遭ったばかりだというのに……いや、だからこそ自分の事じゃなくて他人の事が気になるのか?
ともあれ、2-Fのクラスにとって、順平はクラスのムードメーカーではあっても、決して女にモテるようなタイプではない。
それだけに、どうしてもその辺が気になるといったところか。
さて、何て説明したらいいんだろうな。取りあえず言える事は……
「あの女の名前はチドリ。言ってみれば……順平の恋人最有力候補って事か」
『ええええええええええええええええええええええええ!?』
クラスの連中だけではなく、近くで話を聞いていた他のクラスの連中までもが、驚愕の声を上げる。
うん、まぁ……シャドウとかに関しては言えない以上、取りあえずそう誤魔化しておいた方がいいって事で、順平には頑張ってもらうとしようか。
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