ペルソナ3
2024話
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ーを使わずに手作業で計算とかしてるのを思えば、レジ担当という表現が正しいのかどうかは分からないが、ともあれ順平もかなり忙しいらしい。
当然のように、この鉄板は広い事もあって俺以外にも調理をする為のメンバーは何人もいる。
それだけの人数がいても、全く間に合う様子がないのだ。
……うん、本当に色んな意味で客が多いな。
もうちょっと料理の値段を高くするべきだったか?
ステーキとか、そういうのも500円で売ってるってのは、やっぱり食べ盛りの客にしてみれば、絶対に買うべき値段なのだろう。
もっとも、それを売る方にしてみれば、ちょっと洒落にならない忙しさなのは間違いないが。
だからといって、今の時点でいきなり値上げなんて真似をしようものなら、間違いなくクレームの嵐が来る。
だが、それでも……このままだと、俺はともかく他の面子の体力が限界を迎える可能性が高い。
いや、それよりも材料が全てなくなる方が先か?
ともあれ、俺達は必死になって各種鉄板焼きを作っていくのだった。
「はい、これで材料は全部なくなりましたので、鉄板焼き終了でーす!」
友近が、まだ並んでいる客に向かってそう叫ぶ。
当然ながら、そう言われた客達は不満そうだったが、そもそも用意した食材が全てなくなってしまえば、それはもうどうしようもない。
……実際には、まだ俺の空間倉庫の中には色々な食材が入っていたりするんだが……まさか、ここでそれを取り出す訳にもいかないだろうし。
ましてや、ずっと調理し続けで俺も疲れた。
体力的にはまだ十分に余裕があるが、精神的にな。
そんな訳で、まだ昼をちょっとすぎたくらいだが……2-Fの模擬店は完売となる。
昼だからこそ、焼きそばやら何やらを求めて多くの客が来ていたってのもあるんだろうな。
「お疲れさん」
友近と共に列の整理をしていた宮本が、そう言いながら俺に缶の紅茶を渡してくる。
普段の会話から、俺がコーヒー派ではなく紅茶派だというのが分かっていたのだろう。
「悪いな」
「いや、調理の方は色々と任せっきりだったからな。これくらいの事はさせてくれ」
そう言い、宮本に俺は笑みを浮かべ……
「なああああああああああああああああっ!?」
不意に聞こえてきたそんな声に、俺と宮本は反射的にそちらに視線を向ける。
何かトラブルでもあったのかと思い、声のした方を見ると……そこには、順平の姿があった。
当然ながら、今の叫び声は俺達だけではなく、周囲にいる者達全員に聞こえており、順平はそんな者達の視線をじっと向けられている。
だが、順平本人はそんな周囲の視線を全く気にしている様子がない。
何だ? と思って順平の視線を追うと……
「あー……なるほど
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