第四幕その十
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「そうするよ」
「じゃあやがてはですね」
「またアフリカに行ってね」
そうしてというのです。
「調べるよ」
「うん、また行こうね」
王子も先生に笑顔で応えます。
「アフリカに」
「そうしようね、そしてね」
「本当にいればですね」
「記録に残して発表するよ」
先生も笑顔です、そのうえでの王子への返事です。
「是非ね」
「そうしようね、本当に見付かったらね」
「世紀の大発見だよ」
まさにと言う王子でした。
「そうなるね」
「パンダ君の時みたいにね」
「そうだね、ジャイアントパンダだね」
「ふれあいのところにもいたけれど」
パンダがです。
「彼等はレッサーパンダだよ」
「同じ種類でもだね」
「大きさと模様が違うね」
「全然違う生きものに見えるよ」
「けれど兄弟関係にあるんだよ」
彼等はというのです。
「生物的にね」
「それでパンダというんだよ」
「どちらもだね」
「そうだよ、そして多分ね」
「水のライオンと岩のライオンもだね」
「同じライオンの仲間だよ、僕の予想では」
生物学の権威としても知られる先生のそれによりますと。
「水のライオンはサーベルタイガーの亜種なんだろうね」
「あの昔の生きものの生き残りだね」
「そう、それで岩のライオンはね」
こちらのライオンはといいますと。
「バーバリーライオンの生き残りかな」
「そちらになるんだ」
「そう思うよ、アフリカは広いからね」
「まだ発見されていない生きものも多いしね」
「その中で絶滅したと思われていた彼等もね」
サーベルタイガーやバーバリーライオン達がというのです。
「生き残っていたんだろうね」
「そうなんだね」
「僕はそう思うよ、あとね」
さらにお話する先生でした。
「あそこにも恐竜のお話があるしね」
「ネス湖と一緒ね」
「私達のお国のあの湖と一緒ね」
「スコットランドのあの湖」
「先生も何度か行ってるけれど」
「あそこは有名だし」
「アフリカにもそうしたお話があるんだ」
恐竜の目撃例がというのです。
「これがね」
「アフリカは広くて」
「それでだね」
「その中に恐竜がいる」
「そうとも言われてるんだね」
「そうみたいだよ、モケーレ=ムベンベとかチペクエとかね」
具体的な名前を出す先生でした。
「あと翼竜の目撃例もあるし」
「本当にいるかも」
「アフリカだからね」
「僕達が最初に行った時も凄かったし」
「色々あったわね」
「大冒険だったよ」
「あの時からかなり経ったよ」
先生はその最初にアフリカに行った時を思い出しながらその時も一緒だった動物の皆そして王子に応えました。
「けれどね」
「まだまだだね」
「アフリカはわかっていない」
「そうだよね
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