第四幕その十一
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「これでこそだよ」
「動けますか」
「そうなんだ」
「それであれだけの畑もですか」
「いつも耕したり世話をしているよ」
そうしているというのです。
「楽しくね」
「そうですか」
「毎日ね、いい畑だね」
「はい、とても」
「あの畑を作る為にはね」
「ジャガイモとビールですね」
「その二つが欠かせないんだ」
どうしてもというのです。
「やっぱりね」
「だからですね」
「今もビールもですね」
「飲まれてるんですね」
「それも美味しく」
「そういうことですね」
「そうだよ」
実際にと誤認に答えるのでした。
「僕にとってビールはそこまでのものだよ」
「私もなのよ」
エヴァさんも笑顔で言いつつ飲んでいます。
「ビールがないとね」
「しかし水みたいに飲むね」
キャプテンはお二人のそのことに言及しました。
「こんな大きなジョッキをごくごくとだから」
「うん、ドイツ系としてはね」
「ビールが欠かせないので」
「前に来た時もだしね、しかし確かにね」
キャプテンもビールを飲みつつ言います。
「美味しいね」
「そうだよね」
「うん、それとね」
「それと?」
「確かに栄養が補給されるんだよね」
ビールを飲むと、というのです。
「パンを食べた時みたいに」
「そうだね」
「うん、朝から飲むのもいいことだよ」
「オズの国においてはね」
「そうだね、ただペーターさんは時々生卵も入れるね」
ビールの中にです。
「そうして飲んでいるね」
「あの飲み方だね」
「あれはドイツ独特みたいだね」
「うん、実際にね」
その通りと答えるペーターさんでした。
「アメリカではそうそうないね」
「僕も知らなかったよ」
モジャボロがご自身の記憶から答えました。
「あの飲み方は」
「そうだね」
「あれは栄養を沢山摂る為だね」
「うん、卵も一緒になんだ」
「飲むんだね」
「一気にね、そうして朝食欲がない日もね」
そうした時でもというのです。
「栄養を摂ってね」
「一日をはじめるね」
「そうしているんだ」
実際にというのです。
「そうしているんだ」
「そうだね」
「どうしても朝はそうした時があるからね」
「そして働くんだね」
「ビールと生卵の力でね」
まさにその二つでというのです。
「そうしているよ」
「そうした朝御飯もあるんですね」
カルロスはお話を聞いてしみじみとした口調で言いました。
「そうなんですね」
「そうだよ」
「僕も大人になったらそうして飲む時が来るかな」
「そうだね、外の世界ではね」
教授がカルロスに答えてくれました。
「君達が大人になればね」
「そうして朝御飯を口にすることもですね」
「あるかもね」
「特にドイ
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