第四幕その十
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「それで余計になのよ」
「美味しいんですね」
「そうなのよ」
「何ていいますか」
「本当にどのお料理も美味しくて」
「青いものも赤いものも」
「他の色のも」
四人もそれぞれ食べて言います。
「いや、凄いですね」
「幾らでも食べられそうです」
「ソーセージやザワークラフトも美味しくて」
「最高です」
「ははは、それにだよ」
ペーターさんはとても大きなジョッキでビールを飲みつつこうも言いました。
「これもあると余計にいいんだよ」
「あっ、ビールですね」
「それもあるんですね」
「ドイツだからですね」
「ジャガイモとビールは欠かせない」
「そうなんですね」
「そうだよ、僕はこれもないとね」
五人にその泡立つビールを飲みながらお話をします。
「駄目だね、勿論ソーセージもね」
「そしてデザートはケーキだね」
教授もビールをご馳走になりつつペーターさんにお話しました。
「そうだね」
「そうそう、デザートはね」
「それだね」
「ケーキもドイツだからね」
この国で生まれたお料理だというのです。
「デザートはそれだよ」
「そうだね」
「あとパンもあるからね」
皆にこちらも出すのでした。
「これも食べてね」
「はい、ただ」
カルロスはマッシュポテト、黄色いウィンキーの色のそれを食べながらペーターさんに応えました。
「ジャガイモがこんなにあって」
「そちらの方を食べてだね」
「申し訳ないですがパンは」
「食べられないから」
「少しだけ頂いていいですか?」
「いいよ、ドイツの主食といったらね」
このお話もするペーターさんでした。
「パンとビール、ジャガイモだからね」
「ビールもですか?」
「そうだよ」
エヴァさんにお替わりを入れてもらってそれを飲みつつ言うのでした。
「それもだよ」
「麦から作るからですか」
「それで飲むパンとも呼ばれているんだ」
ビールはというのです。
「だからこうしてね」
「飲まれているんですか」
「いつもそうしているよ」
「主人は朝も夜も飲んでるのよ」
エヴァさんもにこりと笑ってカルロスにお話します、見ればエヴァさんのところにもビールを並々と入れたとても大きなジョッキがあります。
「そして私もね」
「エヴァさんもですか」
「ジャガイモだけじゃなくてビールもないとね」
「駄目ですか」
「そうなのよ」
「ドイツはビールだからね」
見ればモジャボロもビールを飲んでいます、そしてキャプテンもです。子供達には葡萄のジュースが出されています。
「だからだよ」
「ジャガイモに加えて」
「ビールもないよね」
「ジャガイモを食べてビールも飲む」
今度はジャーマンポテトを食べるペーターさんでした。
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