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俺の妹がこんなに可愛いわけがない〜とある兄と弟の日常〜
第一話『俺の妹と弟が仲良くなるわけがない』
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よく知っている俺の幼なじみがそのオタクなのだから…実際、メルルを見るようにすすめてきたのはそいつなのだ…ん?そう言えばさっきから、桐乃の様子がおかしいが……どうしたんだ?
◇◇◇◇◇
side京介
「さ〜て、コンビニに行くか」
俺はわざと桐乃に聞こえるように言ってから玄関で靴を履き外に出る。まあ、こんな子供だましに引っかかるわけ―――
「!?」
そう思い一応自分の部屋を確認すると明かりが付いた。桐乃の奴どんんだけ解りやすいんだよ…。
俺は、桐乃に気づかれないように家に戻り自分の部屋の前に立つ。そしてドアを静かに開けるすると、そこには思った通り桐乃がいた。しかも、ベッドの下を探してるし…。
「……おい」
ソッと静かにドアを閉めてから声をかけると驚いたのか身体がビクッと一瞬はねる。
「なにやってんだよ、お前…」
「何だっていいでしょ」
「よかねぇよ!ここは、俺の部屋だぞ!」
そう言い返すと桐乃は無言でこっちに向かってくる。
「……どいて」
「質問に答えろよ」
「どいて!」
「………探していたのはこれだろ…?」
上着の内ポケットから例のDVDを取り出し桐乃の前に突きつける。すると桐乃はDVDに飛びついてくるが、俺は取られないように腕を振る。
「やっぱり、お前のだったのか」
「はぁ!意味わかんない!あたしがそんなアニメ見るわけないでしょ!」
「セリフと行動が一致してないぞ、お前!」
そう言うと、桐乃はDVDを取るのをやめる。
「これが目的じゃなかったら……お前、ここでなにやってたんだよ?」
桐乃は「それは……」と押し黙ってしまう。まあ、俺がこいつの立場だったら「このDVD
は自分のです」なんて、死んでも言えねぇ。しかも、それが嫌いな兄貴なら尚更だ。
俺はそんな桐乃をジッと見つめる。すると桐乃と目が合う、若干睨んでるけど…。
「……ほらよ、返すよ」
「だ、だから、あたしのじゃないって―――」
「なら、代わりに捨てといてくれ」
「はぁ?」
「わるかった。俺の勘違いだった。これは、お前のじゃない。けど、俺が持っていてもしょうがねぇからよ。代わりに捨てといてくれ……頼むわ」
桐乃にDVDを渡して、ドアから離れてベッドに腰掛ける。桐乃は「別にいいけどさ…」と言って部屋から出て行こうとするが―――
「―――――かしいと思う…?」
「はぁ?」
「だから!た、例えば、あたしがこういうの持ってたらおかしいかっ
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