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俺の妹がこんなに可愛いわけがない〜とある兄と弟の日常〜
第一話『俺の妹と弟が仲良くなるわけがない』
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「まあ、そう言うことだ」


 そう告げて階段を上る。


「ちょっ…待て!兄―――」

「ただいま〜」

「ぎゃああぁぁ!?お袋!?」


 どうやら、お袋が買い物から帰ってきたみたいだ。なんて運のない奴、南無…。そう心の中で呟き部屋に戻った。









side京介









「……危うく、社会的に死ぬ所だった…色々あらぬ誤解をされたがこのさい良しとしよう。



 てか、この『星くずうぃっちメルル』って書いてあるDVD ……誰のだよ。


「親父…は一番縁遠いし、お袋も違うだろうし、桐乃…も恐らく白。兄貴……はどうだ?」


 まあ、兄貴も違うだろう。もし、兄貴の物ならばあの場であんな事は言わないだろうし…。


「……それじゃあ、いったい…」


 「う〜ん」と考えるが答えが出るわけがない。とりあえず、中身を確認しておくか…。


「………」


 中を確認してすぐに無言で閉じてもう一度パッケージを確認し再び中身を見る中には『妹と恋しよっ♪初回限定版(R18)』と書かれたDVD-Rが入っていた。

 それから、何度か見比べてみて思った。


「俺も、よくやるんだよなぁ。CD取っ換える時につい身近のケースに入れちまって、中身シャッフルしちまうことが―――てゆうか何だよ!!妹と!?恋しよ!?しねぇよ!!俺に何を求めているだっつうの!しかもR18ってエロゲーじゃねぇか、チクショー!!」


 一通り叫ぶと少し冷静になり再びベッドに腰掛け考えてみる。もし、これが家族に見られていたら……。

 想像しただけでも恐ろしい。つまり、これは俺が最も持っていてはいけない(ぶつ)ってわけだ。


「京介、ちゃんと勉強してる〜?」

「きょおえぇぇぇー!?」

「……ごめん、なんかタイミングが悪かったわね」

「違っ!!違わないけど、違う!!」



 いきなり、入ってきたお袋が慌てている俺を見て何かを悟ったみたいに顔を赤らめて視線をそらす。


「京介も男の子だものね。次からは、ちゃんとノックするから…」


 一言言い残しパタンとドアを閉めた。
また、お袋にあらぬ誤解を生んでしまった…。まあ、そういう本は持っていてちょくちょく見ているのは事実なのだが…。


「ちっくしょ〜っ!こうなったら意地でも真犯人を見つけてやる!」









 side雄夜









「……なに、奇声あげてんだ?京介の奴」


 部屋でパソコンに向かっていた俺の耳に京介の部屋から聞こえた奇声に疑問を浮かべていた……弟よ、何がお前にそ
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