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俺の妹がこんなに可愛いわけがない〜とある兄と弟の日常〜
第一話『俺の妹と弟が仲良くなるわけがない』
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「……はぁ〜、こんなもんかな…」
本日、俺こと高坂雄夜は部屋にこもり課題のレポートを仕上げていた。つい先ほど、終わったのでコキコキと首を鳴らしながら背伸びをする。そして、喉が渇いたので部屋を出てお茶を飲みに下に降りようとすると。
「さわんないで!」
下から怒鳴り声が聞こえてくる。あの声は、桐乃か?あいつ帰ってたんだな。ヘッドホンしていたからわかんなかった。
まあ、気にしても仕方無いのでそのまま下に降りる。すると、ちょうど玄関の扉が閉まったにで桐乃が出掛けたのであろう。
「おかえり、京介」
「ああ、ただいま」
その場に残っている京介に言ってから台所に向かう。ちょうど、麦茶が出ていたのでコップを取り出し注いで一気に飲み干す。そう言えばお袋の姿が見えない、買い物にでも行ったのだろうか…。
コップを流しに置いてリビングを通って玄関前にでると。
「……なにやってるんだ?京介」
現在俺の視線の先にいるのは何かを抱え込むようにその場に倒れ込んでいる奇行な弟だ。
「な、なんでもない!!ちょっとした気分転換だ!気にするな!」
「そうか、わかった」
そう言って、階段の方に向うが手前で立ち止まり。
「そうそう、京介」
「な、なんだ?」
「エッチな本を読むことは悪いとは言わんが―――」
身体の向きを反転させ――――
「部屋まで我慢しろよ」
ニヤリと笑いながら言う
「おおい!?兄貴!?勘違いしないでくれ!俺は――――」
「ああ、皆まで言うな。俺も男だ、お前の気持ちはよくわかる」
腕を組んでうんうん、と頷きながら言う。そう言えば、俺も昔そんなことあったけ、しかも見つかったのが桐乃だったからなぁ、あの後、目すら合わせてもらえなかったよな。
ははは、今思うと涙が出てくるぜ。
「解ってない!!ぜんぜん、解ってないぞ!兄貴!!」
「何を言うか、俺は兄として、お前の持っているエッチな本の隠し場所や本の内容、お前が眼鏡フェチであることもしっかりと熟知しているんだぞ?」
「なんで知ってんだよ!?」
「男のエッチな本の隠し場所なんてベッドの下か本棚で他の本にカモフラージュ…この二つに一つしかないだろ」
なんでそんなこと解るのかって?そんなの、俺自身がそうだったからに決まってんだろ。まあ、小さい頃の桐乃に見られた時はさすがに死のうかと思ったよ…。
想像してみてくれ、何も知らない純粋無垢な妹に真顔で「なんで、女の人がみんな裸なの?」って聞かれた時のことを…。多くのお兄ちゃん達がその瞬間、死にたくなった事だろう、さっきも言ったが俺も思った。
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