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【完結】猫娘と化した緑谷出久
猫娘と雄英体育祭編
NO.030 プライドにかけて
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言霊とともに出久の姿は5メートルもの巨大な猫の姿へと変わる。

「にゃああああああああああ!!」

変化して開口一番に衝撃波を放つ。
それは何倍も増幅されている為に広範囲で爆豪も防ぎようがないだろうと思われるが、それでも上へと爆破をして飛び上がって避けた爆豪は、

「あと280秒! おらぁ!!」

猫出久の顔面に爆破を食らわせ怯んだところに、体が大きくなって幅が広がり隙が増えたお腹に何度も爆破を繰り返した。
それにはさすがの猫出久も苦悶の声を上げながらもなんとか猫の腕を振り下ろして潰そうとする。
だがそれでも爆豪は止まらない。
来ると分かっていれば避けるのは簡単だ。大振りなら尚更である。

「あと230秒!」
「にゃぁ!!」

猫出久の猫パンチが何度も爆豪を襲う。
この時だけは出久もワン・フォー・オール100%を振るえるのだ。
しかし、それでもまだ経験が浅いために避けられてしまう。

『まるでB級の怪獣映画だが、爆豪の先読みのセンスはさすがというしかないな……』
『なんか、俺見ていて目を背けたくなってきた……』

そんな解説がされていく間にも避けては爆破を食らわせるという行為が繰り返されて、5分があっという間に経過して時間切れで出久は強制解除でもとの姿に戻ってしまう。
もう体中は爆破を受けまくって息も絶え絶えであった。

「おら……もう個性も弱体化してさっきまでの力も振るえねぇだろ? もう、休め!」

そんな声を聞きながら、だが出久は拳を握り、

「まだ、戦える……!」

そう、出久の猫の個性とワン・フォー・オールは別物の扱いのようで弱体化はしないために最後の一撃をするために力を溜めていた。

「そうかよ……なら次で最後だ!」
「負けない!」

そして二人は同時に駆けた。

榴弾砲・着弾(ハウザーインパクト)!!」
「スマーーーーーシュ!!」

二人の技がさく裂した。
それでまたしても衝撃でステージが破壊される。
しばらくして立っていたのは……、

『あっと……立っているのは爆豪だ! これで爆豪の優勝が決まった!』

そんな解説が聞こえてくる中で、出久は朦朧とした意識の中で、

「やっぱり……かっちゃんは、すごいね……」

と、言い残して気絶した。
そして医療班に運ばれていく出久を見ながら爆豪は呟いた。

「当たり前だ、クソナード……」

と。
こうして今日の種目は全部終了となり、後は授与式と閉会式だけになった。


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