猫娘と雄英体育祭編
NO.030 プライドにかけて
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る出久。
「ぐぅ!」
なんとか場外には出なかったものの、いきなり腕が火傷を負っていたために動きが鈍くなる。
『爆豪! あの一瞬でどうやって緑谷の背後に回ったんだ!? 閃光で分からなかったぞ!?』
『あいつ、閃光を放つタイミングですでに反対の手で爆破を連続で行って緑谷の背後まで回っていたな』
『マジで!? それじゃ緑谷の読みをさらに読んでいたってか?』
事実、その通りだ。
そんな爆豪に出久は笑みを浮かべながらも、
「すごいね、かっちゃん……それじゃ僕も本気で行くよ!」
「かかってこいや! 俺が取るのは完膚なきまでの1位なんだよ!」
出久は瞬間的に加速をして爆豪の周りを何度も跳躍する。
「それはあの脳みその時に見たぜ!」
だが爆豪のすさまじい動体視力はそんな出久の動きを正確に捉えていた。
だんだんと慣れてきた出久の動きに合わせて、爆豪は爆破を出久が拳を振るってきたタイミングに合わせて放った。
そんな爆豪の爆破攻撃に出久は何とか後ろに退避する事で避けた。
その後ろに下がるジャンプをしながらも空気を吸い込んでいたのだが、
「その衝撃波も息を吸い込むというワン動作があるぜ!」
「ッ!」
それでわざわざ外れると分かっているのならやっても無駄と思い、出久は衝撃波を止めて、代わりに爪を展開してさらに炎を宿す。
「これなら!」
「はっ! まだ習得して精々二週間もないんだろ!? そんな付け焼刃が利くかよ!!」
爆豪は出久の燃える爪を悉く避ける。
そんな戦いを見て相澤は静かに解説する。
『爆豪の奴……しっかりと対策を立てて緑谷の個性を一つ一つ封じていってるな……』
『マジかー……緑谷、俺でも結構強いと感じてるんだぜ? それを爆豪はさらに上に行ってるのかよ』
『げに恐ろしきは天才肌の爆豪だな。あいつはただでさえ才能はあるのに努力を本気でしたら強くなるのは明白か』
『やっぱ緑谷の一年だけの鍛錬だけじゃ埋められねぇ差ってもんがあるんだな!』
そんな解説を片耳で聞いていた出久は内心でどう挑もうかと必死に模索していた。
だが爆豪はそんな時間を与えてくれない。
出久の至近距離で爆破をして出久をまたしても吹っ飛ばす。
地面に転がる出久に爆豪はこう言った。
「おいデク! 本気を出して来いよ! まだあるだろ!? 化け猫形態が!」
「それは! でも……!」
「どうせ半日もありゃ回復するんだろ! だから使って来いよ!? その上で叩き潰してやるよ!!」
変化の個性の弱点と回復期間まで察せられている現状に出久は覚悟を決めた。
「…………後悔しないでよ、かっちゃん?」
「いいからこいや!!」
出久は腕を前に添えて言葉を発する。
「猫又、解放!!」
その
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