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蒼穹のカンヘル
六枚目
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を食べて…あれ?そのあと…

うっ!頭が痛い…あ、そうだ、アザゼルに勧められて酒呑んだんだった…

いや、ガキに酒勧めるとか親戚のおっちゃんかよ…

スー、と引き戸が開けられた。

「お目覚めですか?坊っちゃん」

着物を着こんだ女性だった。

女将さんだろうか?

「女将さん?」

「ええ、そうです」

聞いてみるか…

「母さんとアザ…総督はどちらに?」

と言うと女将さんは着物の袖で口元を隠して笑いだした。

「奥様と総督でしたら玄関です。
ご覧になりますか?
面白い事になっておりますよ」

「面白い事?」

「ええ、ではこちらへ…」

まだ酒が抜けず、フラフラしながら通されたのは厨房だった。

「あの…玄関では?」

「こちらでいいのです」

と言われるまま厨房から裏口へ…さらにそこから表へまわると…

ああ、うん、確かに面白い事になってるね。

でもさぁ…コレ、不味いんじゃないの?

その光景は何というか…うん、もう言っちゃおう。

正座だ。堕天使総督の。

しかもその正面に立って説教してるのは母さんだ…

「コレどんな状況なんですか?」

「総督が坊っちゃんにお酒を呑ませた事についての説教ですよ」

「ああ、なるほど…」

「かれこれ三時間はこのままですね」

「三時間!?今何時ですか?」

「そうですね…人間の時間で大体…夜中の一時ですね」

堕天使総督を夜中に居酒屋の前で三時間正座だと!?

母さんマジスゲー


この後座敷に戻って寝た。

いろいろあって直ぐに眠りに落ちた。

翌朝、説教は無かったが酒を飲んだ事を注意された…

アザゼル?一日に二回も説教されてショボくれてたよ…

さて、帰りますか!

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