五枚目
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まぁいいや背中に意識を集中して…
あ、背中の肩甲骨辺りが熱くなってきたな、このままでいいのかな…
バサッ!
出たかな?
「なんだと?」
どうしたよ総督殿?
「うむ……これは…」
父さんまで…
「どうしたのさ?」
「翼を見てみりゃわかるよ」
翼?……何にもないじゃないか。
ちっさい黒い翼があるだけだ。
でもこんな小さい翼で飛べるのか?
「違う、逆だ逆」
逆?反対側の翼は……ええ…
そこには白銀の大翼があった。
大きさは二メートルはあるだろうか?
しかも形状が鳥の翼とは少し違う。
翼の途中に爪のような物まである。
まるで蝙蝠の翼の皮膜を白銀の羽毛に変えたような翼だ。
「そいつぁ多分だが神器の中に居る龍の翼だと思うぜ」
これが龍の翼?羽毛があるのに?
「でも羽毛があるよ?」
「だから訳が分からんのさ」
ふぅん…
「何か調べたりするの?」
人体実験とかやだな…
「いいや、やりたいがバラキエルと朱璃さんが怖いからやんねーよ」
マジで母さんなにしたんだよ…
「そっか、ならいいや」
にしてもバランス悪いな…小さくなんねぇかなコレ…聞いてみるか。
「コレってすごくアンバランスなんだけど小さくなんないの?
もしくは堕天使の翼って大きくなんないの?」
という俺の質問にアザゼルは答えた
「龍の翼は多分だがイメージ次第で小さくできるだろう。
しかし堕天使の翼を大きくすることは出来ん。
堕天使の翼は力の源だ。
これは天使と堕天使共通でな自分の意思じゃぁ大きさを変えることは無理だ。
俺やバラキエルのような複数枚の翼を持つ者は翼の大きさではなく外に出す翼の枚数で力を調整する」
へ〜そうなんだ
「じゃぁ龍の力の源ってなに?」
「一般的には心臓と言われているが詳しくは解っていない。
龍が使う力も何を代償にしてるかもな。
龍を解剖しようなんてバカはそうそう居ねぇしな」
へ〜そうか…心臓か…
「龍の翼が出たのならお前の体は龍に近づきつつあるのかもしれんな」
じゃぁ俺って出力系統が二つあるってこと?
「なら俺って龍の力も使えるの?」
「さぁ?使えるかもしれんし使えんかもしれん。
まぁ余り勧められるもんじゃないがな」
「どうして?」
「龍ってのは力の塊なのさ。
その力を操る事の出来る奴より力に呑まれた奴の方が遥かに多い」
「おい、アザゼル」
あ、父さん
「余り篝にそういう事をだな…」
「いーや、こう言うのは早めに教えるべきだと俺は思っている。
バラキエル、ちゃんと篝を見といてやれよ」
「言われなく
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